Episode
立命館学園が育む8つのコンピテンシー。
それらがどのように日々の経験を通して育まれるのか、多様なエピソードを通してご紹介します。
※これらのエピソードは、2024年度に実施した「立命館学園コンピテンシー・フレームワークに関する全学園調査」において、実際に児童・生徒・大学生および大学院生から寄せられたものから、個人が特定されうる情報を除去・加工したものを掲載しています。
コンピテンシー
エピソード
自分がで立ち上げた業務の18年間の売上をまとめ、役員やメンバ画面の前で、売上が8倍に達するまでに生じてきた問題やそれに対する戦略がなぜ上手く行ったのか、もしくはなぜ上手く行かなかったのかを言語化していく過程で、新しい考え方は分析から生じると経験を振り返り改めて感じたこと。
Innovation
博士後期課程での研究生活の中で、研究室全体の仕事ばかりに注力してしまい、自らの研究を進めることを怠っていた時期がありました。それを研究室の先輩に指摘していただき、スケジュール管理のノウハウを教えていただきました。自分が研究室にいる間の時間の使い方を可視化し、予定を立てながら複数の仕事を各時間に振り分けて取り組む意識をしました。それからは自分自身の時間の使い方への理解が深まったとともに、一日の時間の使い方をとてもよく考えるようになりました。また予定通りに仕事を進めるために仕事への取り組み方も改善されたと思います。
Multitasking
大学1年の春休みに訪れたアメリカ留学の際に、現地の授業で仮想の会社を設立し発表するというグループ活動がありました。同じグループのメンバーには日本人だけでなく、様々な国の学生もいたため、言語や価値観の違いによってお互い気まずくなり、沈黙の時間が続きました。そこで私は、言語が伝わりにくくても、ジェスチャーなどを用いて自ら発言し、意見を聞くなど積極的に活動し、議論がしやすい雰囲気作りを心掛けました。また情報を視覚化し確実に共有できるようにするため、それぞれの意見を紙に書き出すことを提案しました。その結果、議論は活性化しグループの結束力を高めることができ、また最終日のプレゼンは大成功で終わり、他のグループや先生方から高評価をいただきました。
Self-efficacy
私は、地域の小学生を対象とした陸上クラブで、コーチとして子どもたちを指導し、チームの運営に注力してきました。参加者の中には走ることが好きで向上心がある子がいる一方、親に勧められたなど消極的な子もいました。大会に向けた実践的な練習が多いため、苦痛で欠席や途中で抜け出す子が度々みられました。その状況をみて私は、まずは運動の楽しさを理解してもらうことで、気持ちが楽になるのではないかと考えました。勝負にこだわらず、全員が楽しめるきっかけが必要であると考え、監督や他のコーチと話し合いを重ねた中で、運動会を行うことを提案しました。しかし、コーチの人数不足により、開催が難しいと判断されました。そこで私は、長年のクラブの実績から、保護者との強い信頼関係が構築されている確信があったため、保護者にも運営を協力してもらうことを提案し、協力をお願いしました。すると、快く引き受けていただき、人数不足という課題も解決され、無事に運動会を開催することができました。種目は短距離のほか、お玉リレーや綱引きなど全員が楽しめる種目を中心に行いました。するとお玉リレーで盛り上がり、練習が嫌いだった子たちも陸上の楽しさが伝わったのか、次の練習から積極的に参加するようになりました。この経験から状況を的確に把握し、問題を解決する過程を学ぶことができました。
Teamwork
自分が考え,実行したモノが世の中の客観的な評価対象となった時。2024年10月16日。私が2023年2月に自ら提案,企画し,企業との共同研究で取り組んだ内容が,「勇気と有機あるデザイン」の表彰を標榜する「2024年度グッドデザイン賞」を受賞したと,前述したが,この実証的な取り組みとして,産学官地域連携の新しい共創モデルを提案し,実践した。異業種の企業や異分野の学術,地域の小学校や警察等の優秀人材を選定し,有機的に組み合わせ,社会課題の解決を目的としつつ,社会的インパクトの創出を目指した。その結果として,第三者機関(世界的なデザイン賞)からの評価を受けることができた。
Teamwork
私は大学院2回生から研究室が変わり、新しい環境・仲間と共に研究生活を過ごしたが、この1年間で私は研究室に新しい風を吹かせ、様々な影響を与えた。例えば、私がその研究室に配属する前は、研究室メンバーの研究室滞在率が低かったことからコミュニケーションが活発ではなく、指導教官は研究室滞在率を向上させたいと仰っていた。その中で、私はもともとの研究室でも作業が捗ることから常に研究室におり、新しい研究室でも朝からずっと研究室にいた。そのため、研究室メンバー同士で作業することが増え、それと同時に研究室内のコミュニケーションを活発化させ、研究室メンバーの研究室滞在率を向上させた。他にも、全国大会に向け論文を書く際、研究室内でLaTeXフォーマットが無かったために、Wordで書かざるを得なく、私を含め非常に書きづらく余計な時間がかかってしまう研究室メンバーが多かった。そこで、私がLaTeXフォーマットを作成し、この課題を解決した。これらのエピソードから、「自分なりの考え方でその課題を解決し、周辺環境に新しい変化を生み出す」ことを養えた。なので、私は「新しい考え方で、物事に変化を生み出す」コンピテンシーが最も身についたと考える。
Innovation
講義の準備や補助を行うティーチングアシスタント(TA)業務において試験の採点業務の効率化を行い、成績返却方法の改善に挑戦しました。 以前の採点手法では、手書きの答案用紙を1枚ずつ採点していたため、教員やTAの大きな負担となっており、採点ミスも多く発生していました。また、採点と成績確認が1週間以内に終わらないことも多く、翌週の講義内での解説までに受講生への成績返却が間に合わないという問題がありました。 そこで講義担当の教員に対して、マークセンス方式による試験への切り替えと、採点自動化プログラムの導入を提案しました。 一番苦労した点は、採点自動化プログラムの運用において「試験の正答に幅を設ける」という点でした。受講生の回答が問題の意図に沿う回答であるにもかかわらず、計算過程での四捨五入などにより、正答とわずかに異なる回答となる場合がありました。そこで、正答ファイルの仕組みや採点方式を友人に相談し、採点プログラムを改良しました。また、プログラムなどに不慣れなTAであっても運用できるよう、正答ファイルの編集やプログラムの実行が簡単な操作で行えるよう試行錯誤を重ね、入力ファイルやドキュメントを工夫しました。 その結果、講義後の受講生アンケートにおいても、試験結果のフィードバックに関して「採点結果がすぐに返却され復習に役立った」と感想をいただくことができました。
Initiative
今年の春学期1の組織文化において、自分はどんな人ですか?SWOT分析してっていうディスガッションを行いしてしました。元々は自分が自分のことをよくわかっていると思い込みました。しかし、チームメンバーとコミュニケーションを通じて、自分がわからなく、気づきなかったことを知りました。あっなるほど!そういう人だと初めてわかりました。どのように、自分が気づいなかったところを理解して、さらに自分を信じ続けるようになりました。ということです。
Self-efficacy
オリター活動当初、コロナ禍であったためにオンラインでの活動が主流であったのですが、新入生からの「対面での企画を実施してほしい」との声もあり、対面企画の実施に動いた。しかし、感染リスクなどの問題から一度は却下されてしまったが、諦めることなくチームで協力して教職員の方々と何度も交渉を重ねて、結果的には薬学部で初めてとなる対面かつ学外での企画を実施することができた。この企画の成功は、オリター団みんなの力が合わさらないとできなかったことだと思っています。
Teamwork