Episode
立命館学園が育む8つのコンピテンシー。
それらがどのように日々の経験を通して育まれるのか、多様なエピソードを通してご紹介します。
※これらのエピソードは、2024年度に実施した「立命館学園コンピテンシー・フレームワークに関する全学園調査」において、実際に児童・生徒・大学生および大学院生から寄せられたものから、個人が特定されうる情報を除去・加工したものを掲載しています。
コンピテンシー
エピソード
グループワークの際にいつもは自分の意見を通したくなるが、同じグループの人で我が強い人がいても意見を聞くという柔軟さを身につけることができた。何回もグループワークをこなしていく中で自分の思い通りにならないことが当たり前だと気づき、優しい心を持てるようになった。そこでの自分の意見が否定されても自分自身のことは自分が信じているからそれで十分だと思えた。
Self-efficacy
2年生のときに応用行動分析学という講義を受けた。刺激ー行動ー結果からのフィードバックといった行動の三項随伴性に基づいて人の認知行動をポジティブに改善する分野である。はじめはこの科目で高い点数を取るために勉強していた。この分野の理解は自分や周りの人のエピソードを一つのケーススたティーのように考えながら進んだ方が理解が早い。そのため、自分の過去の出来事とその時の自分の行動を振り返ることが多くなった。その結果、自分のネガティブな行動がどのような感情や思考から起こっており、それは目の前の問題を解決するに役立っているかどうかを考えられるようになった。つまり、自分自身に応用行動分析学の知見を適用できるようになってこそ、私はこの科目を上手く理解できたのである。授業でも自然に高い成績を収めることができたため、自己理解に伴い、頑張ればできる自分自身への信頼感も向上した。
Self-efficacy
今年10月に家で自らアルミニウムをメッキするために実験を進めたが、結果的に失敗をすることになったが、これに対して原因を分析した結果、硫酸の濃度を10~15%に調節してこそ良い結果が出るという事実を確認し、もう一度濃度を調節して成功することになりました。
Understanding
私は、法曹として活躍するために必要不可欠である問題解決能力を有している。その理由は、課題箇所特定のため、事案を要素ごとに分解し、真の原因を究明することを出発点とするという問題解決の基本を心得ているからである。 例えば、学部時代に所属していた学生法律相談部の活動において、法律相談の相談者の数が以前に比べ減少しているという問題に直面していた。この問題に対して、公式LINEを作成して相談を募集することや、チラシの配る範囲を広範囲するなどの対応策を講じたが、功を奏さなかった。そこで、この問題の真の原因を探るべく、この事案に関連する要素の分解を試み、相談者の年齢層や、2年ほど前に学校の要請で広報において相談希望者との連絡方法をメールのみに変更していたこと、という要素が関連して問題を引き起こしていることを確認し、部の携帯電話番号を開設することで相談者の人数の増加を図ることができた。このように、私は、問題の分析を出発点とする問題解決における基本を心得ているため、問題解決能力を有していると考える。
Understanding
大学に入ってから、心理学統計法と知覚心理学に強い興味を持ち、より深めるためには数学を含め、幅広い理系の知識を理解する必要があることがわかった。このような目標に向かって、授業外で自ら数学と理系科目を学び、関心のある分野の参考書や先行研究を理解できるようになった。その結果、意外なことに、臨床心理学や哲学など、文系に近い科目についても速く理解できるようになり、他人に説明することも上手になった。
Understanding
大学での実験や講義の中で、高校時代までとは濃く難しい内容を扱うようになったことで、実習や実験での結果に対する考察を、講義を通して学んだことを生かしながら、論理的に行うことが出来るようになりました。また、日常生活でも、以前に比べ色々なモノに興味を持ち、講義で学んだことを生かせるようになりました。
Understanding
現在所属している体育会剣道部の部活動だ。私の所属する体育会剣道部では、関西大会優勝、全日本大会優勝を目指し活動している。本部員は43名いるが、その中で選手に選ばれる人数は9名しかいない。各学年に3名ずつスポーツ推薦者がいるため、大抵はスポーツ推薦者が選手として構成されている。しかし、私は選手の人達に少しでも追いつき、全日本大会優勝という目標を達成したいという想いから、日々の稽古から自分自身の課題を持ち、兀々と努力を積み重ねた。目標達成に向け強い執着心を持ち続けた結果、2年生の12月に行われた全日本学生剣道オープン大会にて、チーム内でただ1人、一般入部生で選手になることができた。現在は、選手としてチームに貢献し、目標の2024年10月に行われる全日本大会優勝を達成するため、日々の稽古に励んでいる。私が体育会剣道部で発揮した目標達成への執着心は、貴社の業務でも必ず活かせるものだと考えている。
Teamwork
私は幼少期から剣道を続けており、大学では部員50人ほどの剣道サークルに所属しました。大学3回生から剣道サークルの代表となり、他の幹部と様々なイベントや毎週の稽古を行っていました。その中でも大変だったのは12月に行った学祭での模擬店出店です。昨年度は前代表の学祭準備を手伝っており、その経験を活かすことができたおかげで私は円滑な学祭準備ができました。前代表までは売上と実際の販売数に違いが生じ、必要な備品の数や材料費などの詳細をまとめていなかったため2年連続の赤字でした。そこで私は、売上と販売数が同じになるように整理券を作成し、12月に開催される学祭の2か月前から備品や材料の仕入れの数、食材の試食などを行い、最も利益が得られるような価格設定を行いました。その結果、大幅な黒字にすることができとても有意義な時間となりました。(また、後輩が来年やりやすいように自分達のやったことや改善点、資金面をまとめることで次の学祭でも成功できるようにしました。)
Teamwork
大学1回生のときに、ダンスバトルで優勝するという目標をかかげた。しかし、大学に入学してからバトルに挑戦し始めたため、最初は1回戦で負けてばかりいた。そこで、客観的な分析が大事だと思い、練習方法を工夫した。サークルの仲間や先輩と定期的に試合形式の練習を行い、お互いにアドバイスする場を設けた。アドバイスをもらう際には、疑問点を質問することでより深みあるフィードバックをもらうよう心がけた。これにより、試合感覚に慣れることができたうえ、自分では気づくことができない踊りの長所、短所を知るができた。そのうえ、仲間と協力して練習を行ったことでモチベーション維持にも繋がった。この結果、二年後に滋賀県の大会でベスト4に入ることが出来た。
Teamwork