Episode
立命館学園が育む8つのコンピテンシー。
それらがどのように日々の経験を通して育まれるのか、多様なエピソードを通してご紹介します。
※これらのエピソードは、2024年度に実施した「立命館学園コンピテンシー・フレームワークに関する全学園調査」において、実際に児童・生徒・大学生および大学院生から寄せられたものから、個人が特定されうる情報を除去・加工したものを掲載しています。
コンピテンシー
エピソード
自分のことを理解するきっかけがあったのは就活の時期です。ESや面接のときに自分のこれまでの歩みや価値観を話す必要がありますが、私はそれを上手く言葉にできず苦戦していました。そこで友達や周りの人たちに自分はどんな人間か、どのような強みがあるのかを双方に話し合い、その中で新たな気付きを得たり、自分の自己認識が強化されて行きました。
Self-efficacy
私は、3回生の秋に研究室に配属されました。私が配属された研究室は、脳科学と情報工学を組み合わせたような分野を扱う研究室です。私は脳の細胞の一つであるオリゴデントロサイトが作用することによって発生する髄鞘化と呼ばれる現象を、スパイキングニューラルネットワークと呼ばれる人工知能の中に取り入れることでスパイキングニューラルネットワークの学習精度が向上するのかを調べることを卒業研究にしました。この卒業研究を行うには脳の知識と人工知能の知識の両方が必要です。オリゴデントロサイトとスパイキングニューラルネットワークは大学の講義では学ばないため、3回生の春から4回生の夏にかけて、自宅や電車の中で50本以上の論文やWebサイトを読み、オリゴデントロサイトの具体的な機能や脳内の神経の構造、スパイキングニューラルネットワークの実装方法を理解しました。その際、大量の数式を理解するために、先輩や教授に質問をしながら理解を深めました。 秋学期では、研究室のグループゼミの時に先輩から、プログラムの出力結果が異常であったため、数式の式変形の確認やプログラムでの間違いが無いかの相談に乗りました。さらに、スパイキングニューラルネットワークなどの研究について、後輩が修士の先輩方の紹介を受けて、私に論文の探し方やその研究の基礎が書いてある本についてなど、質問することが多くなりました。この出来事から私は科学的な理解力が身についたと考えています。
Understanding
3回生の時に英語教育系の論文をゼミで読まなければならなかった時期であったが、そのときあまり内容を理解することができなかった。ただ、ゼミで輪読したり、先輩やゼミ生と助け合ったり、論文を読んだ量が増えて行くにつれて、少しずつ内容を理解することができるようになったと感じた。
Understanding
身についたと思えたのは、大学のガストロノミックスタディプロジェクトⅡの講義でフードファディズムという観点を学んでからである。なぜなら、日常生活での宣伝の見方が変化したからだ。そのきっかけは、具体的には、食品のパッケージに書かれていることやテレビCM、メディアの報道である。今までは、受動的に情報を見ていたのだが、授業を受け終わってからは、情報の根拠やその根拠の信憑性などの視点から物事を見るようになった。例えば、健康がアピールされている食品が特定保健用食品なのか、機能性表示食品なのか、それ以外であるのかを確認することや、提示されているグラフの数値の範囲をチェックするなどである。
Understanding
各授業の期末に設定されているレポートや試験での評価を見て感じることができた。社会学という響きは文系の系譜を色濃く反映しているように思われるが、実情は社会を”はかる”ことが出発点であり、最も重要なことである。この意味で、特にレポ―ト試験において科学的、ここでは論理的に物事を考えていけるようになったと思う。1回生のころから比べて、社会学に関する知識が増えたというのもあるが、それ以上にそうして得た知識を体系的につなげていくことができるようになった。
Understanding
高校時代、ラグビー部の副部長として「県ベスト8」という目標を掲げ、チーム一丸となって取り組んだ経験を通じて、チームワーク力を身につけることができた。新チーム発足当初は、学年ごとに目標への意識に差があり、技術力や精神力にもバラつきがあった。そこで私は、チーム全体の一体感を高めるための改善策として、どんな練習にもゲーム性を持たせることを提案し、1軍2軍を混合して同じ練習メニューに取り組めるようにした。これにより、チーム内での意識の乖離を減らし、互いに切磋琢磨しながら目標に向かう環境を作ることができた。結果として、選手一人ひとりが主体的に練習へ取り組む姿勢が生まれ、チーム全体の結束力が強まった。この経験は、目標達成のためには個々の努力だけでなく、チーム全体の協力が不可欠であることを実感する貴重なものだと感じている。
Teamwork
離島の地域おこし協力隊として働いていく中で、高校生と地域住民の交流会を企画・運営した。イベントを企画することが初めてだったため、周囲にいる方々に相談しながら構成を考えて、無事に終えることができ、当初のイベントの目的も達成することができた。
Teamwork
私は、学外で学生団体に所属しており、その活動の中で、チームワークを活かす能力がついたと感じる。その団体では、海外の学生用のインターンを運営しており、チームで活動していた。事業を運営するためには、自分たちで目標を設定し、達成していく。その過程で、先輩たちに相談に乗ってもらったり、過去の事例を参考にしたりしながら、チームでの協力の仕方や、コミュニケーションの取り方などを学んだ。
Teamwork
昨年の春休みに大学で開催された万博学生参画プログラムに参加し、その後、万博学生委員会が立ち上げられた。私はそこに、副代表として組織の仕組みやルールの整備に参加した。この団体は立命館大学の3キャンパス・全学部の学生が参加しており、非常に大規模な団体であり、私はこの活動を通じて、普段の大学生活では関わることがなかった多くの人々と交流する機会を得ることができた。
Teamwork