Episode
立命館学園が育む8つのコンピテンシー。
それらがどのように日々の経験を通して育まれるのか、多様なエピソードを通してご紹介します。
※これらのエピソードは、2024年度に実施した「立命館学園コンピテンシー・フレームワークに関する全学園調査」において、実際に児童・生徒・大学生および大学院生から寄せられたものから、個人が特定されうる情報を除去・加工したものを掲載しています。
コンピテンシー
エピソード
大学1年生の時、パラスポーツを広める活動を行っていた。大学生の仲間たちと100人をイベントに呼ぶために、SNSでの告知や連絡をおこなっていた。沢山の人に連絡を送っても既読すらつかない状況を打開しようと、言い方を変えてみたり、アプローチする層を変えたりした。結果、111人を集めることが出来た。
Resilience
「偏差値を1年で10以上上げて大学受験に合格」 現役時は大学受験に失敗した。しかし、こうした失敗を失敗で終わらせないことが自身の強みである。現役時の反省を生かし、浪人期は強い目的意識を持って学習に励んだ。具体的に行ったことは、合格するためにやるべきことを逆算し、一日ごとに計画を立て参考書を進めたことである。予備校にも通わず自宅で一人での勉強は辛いものがあったが、目的を果たすために愚直に取り組んだ。結果として偏差値を10以上上げ、翌年には志望校に合格した。
Resilience
大学2年生の春学期に履修した「データ構造とアルゴリズム」の授業では、学び始めの段階で出てきた「連結リスト」という概念をなかなか理解できず、それが原因で後の内容もあまり理解できない状況が続きました。この問題を解決するため、私はインターネットで連結リストに関する多くの資料を調べ、自分なりに一生懸命取り組みました。その結果、ついにこの概念を理解することができ、後のデータ構造とアルゴリズムの学習においての基盤をしっかりと築くことができました。
Resilience
ラグジュアリーホテルで電話交換台のアルバイトをしていた際、最初の頃はお客様の気持ちに寄り添うことを意識しながら業務に取り組んでいた。具体的には、お客様が電話で伝える要望の背後にある本当のニーズを考え、それに応じたサービスを提供するよう努めた。例えば、部屋の清掃を依頼された際に、その背景にリラックスしたいという希望があると感じた場合は、清掃スタッフに早めの対応を依頼するとともに、お客様におすすめの館内サービスを提案するなど、付加価値のある対応を心がけた。その後、業務を続けるうちに、こうしたお客様の潜在的なニーズを自然と把握できるようになり、意識的に考えなくても適切な対応ができるようになった。この経験を振り返る中で、自分には「共感性」という能力が身に付いたと実感しました。
Empathy
就職活動が終わり、入社する予定だった企業でアルバイトをしていたのですが、そこでの環境や働き方がどうしても自分に合わなかったため思い悩んでしまい、最終的には適応障害を発症し、うつ状態になってしまいました。そして、そこから立ち直るために、沢山の助けを借りながら、現在も闘病中です。それがきっかけで、他人の痛みを分かる人間になりたいと思うようになりました。また、うつ病で苦しんでいる方の気持ちも本当に良く分かるようになりました。
Empathy
大学2年生のアルバイト先での経験で、共感力が身についたと感じました。飲食店で働いていたとき、新人スタッフが仕事に慣れずミスを繰り返し、落ち込んでいる様子でした。店長や他のスタッフが注意する中、私は新人が萎縮しているのを感じ、休憩時間に「最初はみんな大変だよ。一緒に解決しよう」と声をかけました。話を聞くと、彼は忙しさに圧倒され、業務手順がうまく覚えられないと悩んでいることが分かりました。そこで、閉店後に一緒に練習する時間を作り、具体的なアドバイスをしました。その結果、新人は自信を取り戻し、仕事にも前向きに取り組めるようになりました。この経験を通じて、相手の状況を理解し、寄り添うことの大切さを学び、共感力が成長したと実感しました。
Empathy
家庭で色々問題を抱えていたこともあり、実家ではさまざまなトラブルが起こっていた。4回生秋の教育実習中には真ん中の妹が家出をし、「いじめがきっかけ」「もう学校を辞めたい」とカミングアウトすることになった。大学で学ぶ前までであれば、「耐えろ」と冷たい言葉を浴びせていたかもしれない。しかし、教職課程で学んだ知識や経験から、寄り添って物事を考えることができるようになった。今も、辛いことがあるというが妹は学校にいくことができており、信頼関係のもとで私と相談し合える状態である。
Empathy
ゼミの活動から、一人では達成困難な課題が与えられたとき、そうした課題について自分の持っていない能力からアプローチすることができる友人や、ゼミの仲間に協力してもらう過程において、どのようにすれば、よりよく協力をしてもらうことができるか考えたり、考えたことを実践する過程で自分の行動を反省したり、逆に良かった点を振り返ったりすることによって、他人の気持ちを慮りより良いチームワークを実現することができたと考える。
Empathy
立命館大学に入り、これまでの狭い地域ではなく、様々なバックグラウンドを持っ人々とかかわるようになったことが一番大きな原因です。その中でそれぞれの持っ背景の違いから根本の考え方が違うため、衝突が起きることやまとめるのに苦労することが多かったです。特に友人間でも、時間感覚や距離感などそれぞれの考え方の違いが顕著にあらわれました。そのため共通認識、当たり前を当たり前と思わず、しっかり文言にして伝えることの大切さを学びました。
Empathy