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Episode

立命館学園が育む8つのコンピテンシー。
それらがどのように日々の経験を通して育まれるのか、多様なエピソードを通してご紹介します。

※これらのエピソードは、2024年度に実施した「立命館学園コンピテンシー・フレームワークに関する全学園調査」において、実際に児童・生徒・大学生および大学院生から寄せられたものから、個人が特定されうる情報を除去・加工したものを掲載しています。

自分が考え,実行したモノが世の中の客観的な評価対象となった時。2024年10月16日。私が2023年2月に自ら提案,企画し,企業との共同研究で取り組んだ内容が,「勇気と有機あるデザイン」の表彰を標榜する「2024年度グッドデザイン賞」を受賞した。

Initiative

大学3・4回生において、資格取得に取り組んだ経験があり、そこから「目標を決め、諦めることなく取り組む」ことを養った。例えば、3回生時に基本情報技術者試験の資格を取得したが、この資格を取得するにあたり、約3ヶ月間の効率的な学習に取り組んだ。具体的には、メモ帳を活用し、いつまでにどの単元を学習するかを決め、正課の授業やアルバイトとの両立を図った。決める際は、試験日から逆算して、いつまでにどのような知識を覚える必要があるかを考えながら決めた。ある程度勉強してから初めて実践問題を解いた時は合格点数よりもはるかに下だったが、授業で学んだことを体系的に自分の知識に取り込みたい、今後のプログラミング学習に役立てたいという気持ちから、諦めることなく今まで学習方法通りに勉強を続けることができ、結果、試験に受かることができた。

Initiative

大学院では、学部時代とは異なり、授業だけでなく論文作成も同時に進める必要があり、学びの目標を設定することが非常に重要でした。GPA4.0という目標を達成するために、学校で友人と一緒に学びながら、理解が不十分な部分を解明しました。また、課題にも共同で取り組み、完成させることができました。そのほか、TOEICなどの資格取得にも挑戦し、スキルアップを図りました。特に、毎日15分の学習時間を確保することで、継続的な学びを実現しました。

Initiative

大学1年の春休みに訪れたアメリカ留学の際に、現地の授業で仮想の会社を設立し発表するというグループ活動がありました。同じグループのメンバーには日本人だけでなく、様々な国の学生もいたため、言語や価値観の違いによってお互い気まずくなり、沈黙の時間が続きました。そこで私は、言語が伝わりにくくても、ジェスチャーなどを用いて自ら発言し、意見を聞くなど積極的に活動し、議論がしやすい雰囲気作りを心掛けました。また情報を視覚化し確実に共有できるようにするため、それぞれの意見を紙に書き出すことを提案しました。その結果、議論は活性化しグループの結束力を高めることができ、また最終日のプレゼンは大成功で終わり、他のグループや先生方から高評価をいただきました。

Self-efficacy

私は、理系大学院生であることから、研究室に所属しています。研究室に入ったばかりの頃は、先輩の発表と、その質疑応答を聞き、内容の深さに感心するばかりでした。しかし、修士の2回生になり、直属の後輩が付き、論文の読み方や実験の仕方、解析の仕方などを教えるうちに、研究室で身に付けることができた、自分の科学的思考能力の向上を実感することができました。

Understanding

私はもともと大学を卒業しておらず、事前審査を経て社会人入試で入学しました。初年度は授業やゼミ内でもわからないことが多かったのですが、気になることについて調べたり文献にあたっているうちに、先生やゼミでの議論の中で、理解できることが増え、自ら発言することも増えていきました。

Understanding

大学4回生のころ私が研究室の先輩の卒業論文を理解することに注力したことがエピソードとして挙げられます。これまでの学部で得た知識よりもより専門的に理解する必要があるため専門的な知識が身についたと思ったからです。

Understanding

私は、地域の小学生を対象とした陸上クラブで、コーチとして子どもたちを指導し、チームの運営に注力してきました。参加者の中には走ることが好きで向上心がある子がいる一方、親に勧められたなど消極的な子もいました。大会に向けた実践的な練習が多いため、苦痛で欠席や途中で抜け出す子が度々みられました。その状況をみて私は、まずは運動の楽しさを理解してもらうことで、気持ちが楽になるのではないかと考えました。勝負にこだわらず、全員が楽しめるきっかけが必要であると考え、監督や他のコーチと話し合いを重ねた中で、運動会を行うことを提案しました。しかし、コーチの人数不足により、開催が難しいと判断されました。そこで私は、長年のクラブの実績から、保護者との強い信頼関係が構築されている確信があったため、保護者にも運営を協力してもらうことを提案し、協力をお願いしました。すると、快く引き受けていただき、人数不足という課題も解決され、無事に運動会を開催することができました。種目は短距離のほか、お玉リレーや綱引きなど全員が楽しめる種目を中心に行いました。するとお玉リレーで盛り上がり、練習が嫌いだった子たちも陸上の楽しさが伝わったのか、次の練習から積極的に参加するようになりました。この経験から状況を的確に把握し、問題を解決する過程を学ぶことができました。

Teamwork

自分が考え,実行したモノが世の中の客観的な評価対象となった時。2024年10月16日。私が2023年2月に自ら提案,企画し,企業との共同研究で取り組んだ内容が,「勇気と有機あるデザイン」の表彰を標榜する「2024年度グッドデザイン賞」を受賞したと,前述したが,この実証的な取り組みとして,産学官地域連携の新しい共創モデルを提案し,実践した。異業種の企業や異分野の学術,地域の小学校や警察等の優秀人材を選定し,有機的に組み合わせ,社会課題の解決を目的としつつ,社会的インパクトの創出を目指した。その結果として,第三者機関(世界的なデザイン賞)からの評価を受けることができた。

Teamwork