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Episode

立命館学園が育む8つのコンピテンシー。
それらがどのように日々の経験を通して育まれるのか、多様なエピソードを通してご紹介します。

※これらのエピソードは、2024年度に実施した「立命館学園コンピテンシー・フレームワークに関する全学園調査」において、実際に児童・生徒・大学生および大学院生から寄せられたものから、個人が特定されうる情報を除去・加工したものを掲載しています。

大学2回生の時にコーオプ演習を受講していました。このインターンシップ形式の授業ではチームで企業に対して企画をプレゼンするのですが、全員のスケジュールが異なるため会議ができず、なかなか足並みがそろわないでいました。そこで私は抜本的なチーム改革を行い、シフト形式で会議を組んだり、出席していない人でも足並みがそろうよう議事録のまとめ方をテンプレ化しました。そのような中で自分の役割を見出し、自ら行動することがチームの士気を上げる一番良い方法であることに気づきました。

Initiative

3回生の時に英語教育系の論文をゼミで読まなければならなかった時期であったが、そのときあまり内容を理解することができなかった。ただ、ゼミで輪読したり、先輩やゼミ生と助け合ったり、論文を読んだ量が増えて行くにつれて、少しずつ内容を理解することができるようになったと感じた。

Understanding

身についたと思えたのは、大学のガストロノミックスタディプロジェクトⅡの講義でフードファディズムという観点を学んでからである。なぜなら、日常生活での宣伝の見方が変化したからだ。そのきっかけは、具体的には、食品のパッケージに書かれていることやテレビCM、メディアの報道である。今までは、受動的に情報を見ていたのだが、授業を受け終わってからは、情報の根拠やその根拠の信憑性などの視点から物事を見るようになった。例えば、健康がアピールされている食品が特定保健用食品なのか、機能性表示食品なのか、それ以外であるのかを確認することや、提示されているグラフの数値の範囲をチェックするなどである。

Understanding

各授業の期末に設定されているレポートや試験での評価を見て感じることができた。社会学という響きは文系の系譜を色濃く反映しているように思われるが、実情は社会を”はかる”ことが出発点であり、最も重要なことである。この意味で、特にレポ―ト試験において科学的、ここでは論理的に物事を考えていけるようになったと思う。1回生のころから比べて、社会学に関する知識が増えたというのもあるが、それ以上にそうして得た知識を体系的につなげていくことができるようになった。

Understanding

大学3回生の時、大学での英語の講義にて、5名のグループで、留学生に向け、英語のパンフレットを作るプロジェクトを行い、コミュニケーションを取りつつ、パンフレットの作成する分野を分担して行ったことで、プロジェクトを完成できた。

Teamwork

大学の授業内でグループワークが多く行われた。また、大学二回生及び三回生の時に、後輩学生の学習支援を行う活動や、オープンキャンパスの企画への参加といった、大学内での活動によって、そうした能力が身についたと感じている。

Teamwork

大学1回生の時、ある必修科目でグループワークでリーダーを担った際に、チームメンバーのうち過半数の稼働率が著しく低く、マネジメントを上手にできなかった。また、その際に、メンバーとの価値観の違いで口論になった。その経験から、各々が注力したいことは異なっており、それを理解したうえで、メンバーの得意や好きを意識した役割分担を早期から行う必要があると学んだ。

Resilience

大学2年生の春学期に履修した「データ構造とアルゴリズム」の授業では、学び始めの段階で出てきた「連結リスト」という概念をなかなか理解できず、それが原因で後の内容もあまり理解できない状況が続きました。この問題を解決するため、私はインターネットで連結リストに関する多くの資料を調べ、自分なりに一生懸命取り組みました。その結果、ついにこの概念を理解することができ、後のデータ構造とアルゴリズムの学習においての基盤をしっかりと築くことができました。

Resilience

家庭で色々問題を抱えていたこともあり、実家ではさまざまなトラブルが起こっていた。4回生秋の教育実習中には真ん中の妹が家出をし、「いじめがきっかけ」「もう学校を辞めたい」とカミングアウトすることになった。大学で学ぶ前までであれば、「耐えろ」と冷たい言葉を浴びせていたかもしれない。しかし、教職課程で学んだ知識や経験から、寄り添って物事を考えることができるようになった。今も、辛いことがあるというが妹は学校にいくことができており、信頼関係のもとで私と相談し合える状態である。

Empathy