Episode
立命館学園が育む8つのコンピテンシー。
それらがどのように日々の経験を通して育まれるのか、多様なエピソードを通してご紹介します。
※これらのエピソードは、2024年度に実施した「立命館学園コンピテンシー・フレームワークに関する全学園調査」において、実際に児童・生徒・大学生および大学院生から寄せられたものから、個人が特定されうる情報を除去・加工したものを掲載しています。
コンピテンシー
エピソード
家庭で色々問題を抱えていたこともあり、実家ではさまざまなトラブルが起こっていた。4回生秋の教育実習中には真ん中の妹が家出をし、「いじめがきっかけ」「もう学校を辞めたい」とカミングアウトすることになった。大学で学ぶ前までであれば、「耐えろ」と冷たい言葉を浴びせていたかもしれない。しかし、教職課程で学んだ知識や経験から、寄り添って物事を考えることができるようになった。今も、辛いことがあるというが妹は学校にいくことができており、信頼関係のもとで私と相談し合える状態である。
Empathy
3回生のとき、ゼミのメンバーと連携してイベント開催するときに身についた。実際に役割分担して、準備をしたが、計画通りにいかないこともあり、メンバーと話し合う機会を沢山設けることにした。相手の気持ちや次の人の仕事を考えたときに、どうすれば一番やりやすいかを考えながら自分の作業を進めた。大変な時でも互いに支え合い、1つの目標を成功させるためには常に周囲への思いやりや気持ちに寄り添う必要があると実感したから。
Empathy
5で述べた学生団体の活動で、事業チームリーダーをしており、そこで共感力を身につけた。メンバー一人一人が効力感を感じて活動できるように、一人一人に寄り添い、面談などを行なっていた。その過程で、人の気持ちに寄り添うことが自分の得意分野であり、好きなことでもあると気づいた。
Empathy
大学3年次のゼミの授業で、チームで行うプロジェクトだったが多忙なメンバーが多く、ゼミ活動の優先度が低くなってしまっているケースがあった。そのため、メンバーで話し合ってそれぞれの背景や事情を考慮した上で役割分担を行い、円滑に進めることができた。
Empathy
大学入学後は授業で出された課題の一つ一つに時間をかけすぎてしまい、提出が期限の直前になってしまうことや、途中から雑に課題をこなすようになってしまった。しかし、同じ授業を受講している友人の課題の取り組み方を聞くことや、どの課題をいつ行うかなどの具体的なスケジュールを立てるなどの工夫をした。その結果、効率的に課題を行うことができるようになり、複数の課題も余裕をもってこなせるようになった。
Multitasking
高校卒業後、予備校に通っているときに最もこのような能力が身についたと思う。高校と違って課題が出て提出しなければならないという環境ではなく、自らの苦手分野や不得意分野を模試の成績や日頃の演習を通して発見し、その課題解決に向けてどのように行動を起こせばよいか日々計画をした。時には、学習時間に対して思うように成績が伸びず、苦しむ場面もあったが、周囲の人々の助言も受けながら、常に自分と向き合い続けた。どちらかといえば嫌いな自分を見つめることが多かったので、精神的にも成長できた貴重な機会であった。
Initiative
今の大学を一般入試で受験した時に全て不合格となってしまい、かなり落ち込み、諦めようとした。しかしそこで周囲の人の助言もあり、後期入試を見据えて周りが受験勉強から解放されて遊んでいる中、諦めずにがむしゃらに勉強したことで合格を掴み取った経験。自分で決めた目標に向かって諦めないことの大切さを知れたのと同時に、直向きに取り組む力をつけることができたと思う。この時の経験のおかげで、大学入学後も資格試験等の勉強の際に、諦めずに目標に向かって努力を続けることができている。
Initiative
私は昨年度体調を崩し1年間休学しましたが、その一年の間に様々な人と話をする機会があり、その際に自分自身とはどのような人間なのかを聞く機会が多くあり、それをもとに自分自身を見つめ直す機会が沢山あった。
Self-efficacy
私は、法曹として活躍するために必要不可欠である問題解決能力を有している。その理由は、課題箇所特定のため、事案を要素ごとに分解し、真の原因を究明することを出発点とするという問題解決の基本を心得ているからである。 例えば、学部時代に所属していた学生法律相談部の活動において、法律相談の相談者の数が以前に比べ減少しているという問題に直面していた。この問題に対して、公式LINEを作成して相談を募集することや、チラシの配る範囲を広範囲するなどの対応策を講じたが、功を奏さなかった。そこで、この問題の真の原因を探るべく、この事案に関連する要素の分解を試み、相談者の年齢層や、2年ほど前に学校の要請で広報において相談希望者との連絡方法をメールのみに変更していたこと、という要素が関連して問題を引き起こしていることを確認し、部の携帯電話番号を開設することで相談者の人数の増加を図ることができた。このように、私は、問題の分析を出発点とする問題解決における基本を心得ているため、問題解決能力を有していると考える。
Understanding