Episode
立命館学園が育む8つのコンピテンシー。
それらがどのように日々の経験を通して育まれるのか、多様なエピソードを通してご紹介します。
※これらのエピソードは、2024年度に実施した「立命館学園コンピテンシー・フレームワークに関する全学園調査」において、実際に児童・生徒・大学生および大学院生から寄せられたものから、個人が特定されうる情報を除去・加工したものを掲載しています。
コンピテンシー
エピソード
自身の研究活動に自信を持てるようになった経験です。 研究室に配属された初期、私は高校時代に生物を専攻していなかったことや、コロナの影響で大学の講義を十分に受けられなかったことから、生物学の知識に対してコンプレックスを抱えていました。さらに、研究室での実験にも必死で取り組んでおり、各工程の意図や背景を考える余裕がなく、理解不足でしばしば担当教員から注意を受けることがありました。 そこで、私は積極的に先輩にアドバイスを求め、関連する書籍を借りて自ら学び、さらに学会に参加して最新の知識を得るように努めました。その結果、大学院春学期に担当教員から最高評価をいただき、「よく頑張っている」と励ましの言葉をもらうことができました。この経験を通じて、自信を持てるようになり、研究に対する取り組み方も大きく変わりました。
Resilience
M2のころ、修士論文を作成しているときに、「どうすれば論文になるのか、論文がどのようなものかそもそもわからない」状態だったが、あきらめず先生の指導を受けて修正を重ねていくうちに、悩みが解消されていき、修士論文を完成させることができた。
Resilience
私は大学入学当時から複数のアルバイトを掛け持ちながら、サークル活動や研究にも打ち込んできました。限られた時間の中で、効率よくタスクをこなすために、スケジュール管理や優先順位付けを徹底しました。これらの経験を通して、マルチタスク能力が自然と身についたと感じています。特に、試験前夜には、複数の教科を同時に復習しながら、友人からの相談に乗るなど、限られた時間の中で最大限の成果を出すために工夫を重ねていました。
Multitasking
3回生時、研究、就活、産学官プログラム、アルバイトを同時並行でこなしており、研究仲間やプログラムのチームメイト、バイト先など各関係者に迷惑をかけないよう、うまくタイムマネジメントやタスクマネジメントすることができた。
Multitasking
3・4回生で卒業論文を執筆するときに、計画的に書き進めるために短期的な目標をいくつも設定した。例えば、次回発表までに第〇章を完成させるといったものである。それによって自分から積極的に研究に取り組むようになり、自発性が身についたと感じた。
Initiative
自発性が身に着いたのは4回生最後の卒業論文の執筆によるところが大きい。心理学部の卒業論文では、自ら実験を実施し、その結果を分析し考察する。そのためには、計画的なスケジュールを組み、遂行しなければならない。 私は、卒業論文の負担を少しでも軽くするために、夏休みに執筆を始めることにした。そのおかげで、秋学期が始まってからは余裕をもって論文を進めることができたと思う。自分で目標を定め、それに向けて自己を律する経験を積むことができた。
Initiative
私は、3回生の秋に研究室に配属されました。私が配属された研究室は、脳科学と情報工学を組み合わせたような分野を扱う研究室です。私は脳の細胞の一つであるオリゴデントロサイトが作用することによって発生する髄鞘化と呼ばれる現象を、スパイキングニューラルネットワークと呼ばれる人工知能の中に取り入れることでスパイキングニューラルネットワークの学習精度が向上するのかを調べることを卒業研究にしました。この卒業研究を行うには脳の知識と人工知能の知識の両方が必要です。オリゴデントロサイトとスパイキングニューラルネットワークは大学の講義では学ばないため、3回生の春から4回生の夏にかけて、自宅や電車の中で50本以上の論文やWebサイトを読み、オリゴデントロサイトの具体的な機能や脳内の神経の構造、スパイキングニューラルネットワークの実装方法を理解しました。その際、大量の数式を理解するために、先輩や教授に質問をしながら理解を深めました。 秋学期では、研究室のグループゼミの時に先輩から、プログラムの出力結果が異常であったため、数式の式変形の確認やプログラムでの間違いが無いかの相談に乗りました。さらに、スパイキングニューラルネットワークなどの研究について、後輩が修士の先輩方の紹介を受けて、私に論文の探し方やその研究の基礎が書いてある本についてなど、質問することが多くなりました。この出来事から私は科学的な理解力が身についたと考えています。
Understanding
3回生の時に英語教育系の論文をゼミで読まなければならなかった時期であったが、そのときあまり内容を理解することができなかった。ただ、ゼミで輪読したり、先輩やゼミ生と助け合ったり、論文を読んだ量が増えて行くにつれて、少しずつ内容を理解することができるようになったと感じた。
Understanding
3回生の秋学期に、プレ卒で同じゼミのメンバー複数人で研究と発表を行うために、準備をした。その時、研究計画書の作成やパワーポイントの作成、文献集め、発表など各々が得意な部分で努力をし、発表が上手くいったと考えている。その時に、共におなじ目標を達成するために、頑張ることは楽しいと感じたし、相手の力になりたいという気持ちは原動力になると感じた。
Teamwork