Episode
立命館学園が育む8つのコンピテンシー。
それらがどのように日々の経験を通して育まれるのか、多様なエピソードを通してご紹介します。
※これらのエピソードは、2024年度に実施した「立命館学園コンピテンシー・フレームワークに関する全学園調査」において、実際に児童・生徒・大学生および大学院生から寄せられたものから、個人が特定されうる情報を除去・加工したものを掲載しています。
コンピテンシー
エピソード
私が「しなやかさ(Resilience)」を身につけたと感じたのは、大学に入って部活動を始めて1か月ほど経った頃のことです。練習中、思うようにプレーができず、自分にはこのスポーツは向いていないのではないかと落ち込んでいました。しかし、ふと高校時代の部活動を思い出しました。当時も挫折や悩みを経験しましたが、ただ落ち込んでいるだけでは何も変わらないと気づき、少しずつ努力を重ねて前進してきたことを思い出しました。その経験があったからこそ、「今も同じように乗り越えられるはず」と気持ちを切り替えることができました。そして、成長を目指して練習に真剣に取り組むことで、少しずつ自信を取り戻し、前向きに努力を続けられるようになりました。この出来事を通して、失敗や挫折を乗り越える力が自分に備わっていると実感しました。
Resilience
小中学生が利用する塾のバイトをしているときに、子どもたちの機嫌をとったり、話を聞いてばかりになって、時間内にやらないといけない範囲まで授業を進めることができなかったことがあった。バイト先の人からは、子どもたちとコミュニケーションをとる姿勢は続けてほしいが、何せお金が発生しているものであるから、授業の範囲までは必ず進めるようにしてほしいと伝えられた。このことを自分の中で反省し、考え直した結果、子どもたちが「塾に行きたい」と思えるような楽しい環境でかつ授業はしっかり進めることのバランスが大切だということを学んだ。そこから、授業の進め方を見つめなおした。結果的に時間内に授業範囲を終わらせながら、子どもたちと楽しい授業を行えるようになった。これが私の思う、コンピテンシーが身についた出来事である。
Resilience
それは、私が大学に入学して半年ほどたった時であった。大学の授業でグループワークをすることになり、今まであまりかかわりのなかった人と共同作業することになった。テーマは「地域の問題を解決する新しいサービスの提案」で、5人一組のチームで行うことになった。私は普段から友人と行動することが多く、初めて顔を合わせるメンバーと深く関わる機会は少なかったため、不安と緊張が入り混じっていた。初めのミーティングは、大学の図書館のグループルームで行われた。メンバーは、積極的に意見を出す人、慎重に発言する人、少し控えめな人、そして一見すると無関心そうな人だった。話し合いを進めるうちに、一人のメンバーが主導権を握り、次々と提案を出していく一方で、無関心そうなメンバーは終始黙っている様子が気になった。どうやら、彼はあまり自分の意見を表に出すのが得意ではないようだった。次のミーティングでは、私は思い切って彼に「どう思う?」と直接声をかけてみた。最初は戸惑いの表情を浮かべていたが、少しずつ話し始めた彼のアイデアは、意外にも独創的で実現可能性が高かった。その後も彼が発言しやすい雰囲気を作ろうと、彼の話に耳を傾けたり、共感を示すよう心がけたりした。これをきっかけに、彼は次第に積極的に意見を述べるようになり、他のメンバーもその姿勢に触発されていった。最終的に、彼の提案をベースにしたサービス案が採用され、私たちのチームは発表会で高い評価を得た。この経験を通じて、相手の考えに寄り添い、真剣に耳を傾けることがチームの可能性を広げる鍵だと実感した。同時に、共感とは単に相手の意見を受け入れるだけでなく、その背景にある思いや価値観を理解しようとする姿勢だということを学んだ。
Empathy
私はあまり人と話すことが得意ではないが、学校でグループワーク等の複数人で会話する機会が設けられた際には、話している人の目線や顔の動きなどに着目して、言葉以外の部分からも何を考えているのかを読み取ろうという姿勢で聞き手に徹するようになっていることに気づいたとき、共感力が身についたのかな、と感じた。また、親しい友達と話している際に、私が相手の思っていることを見事に当てることが多く驚かれる時も、自身の共感力の高さに気づく場面である。
Empathy
メンタルが弱いので何かミスをしてしまう度にものすごくへこんでしまって、自分のことがすごく嫌になってしまうことが何度もあるのですが、その度に先輩が「ミスは何回でもするものだから、何回でもミスしてから改善していけばいいよ」と励ましてくれたことによって、失敗してしまったこと自体はまずとても反省するけど、そこから「じゃあこうしてみよう」などただへこむだけじゃなく、改善しようという気持ちを持てるようになった
Resilience
この三年間ソフトテニス部でうまくいかない日やうまくいく日を経験したり、チームメイトとの競争を通して、自分の性格や精神的な弱点を理解することができ、そこをうまく対処する考え方や自分に合ったルーティーンを見つけたこと。
Self-efficacy
韓国語に興味があり自分で勉強して韓国語の資格(TOPIK)を中3で2級に受かりました。しかし、高校1年と2年も受けた試験では惜しくも受からず自分に自信がなくなりかけたがいろんな人の動画などを見て自分にどういう勉強不足だったかを気づけました。
Initiative
継続してWYM、ASEPに参加する中で、今年度8月、2回目のWYMにて台湾、日本の両学生で文部科学大臣賞を目指して何度も話し合いを重ねてプレゼンテーションを作成し、何度も練習を重ねた結果、文部科学大臣賞をいただけた。
Initiative
11月は部活で本番ラッシュがあり、すごく大変な時期でした。また、もうすぐ行われる期末テストの勉強と重なってしまい、この時期は多忙を極めました。身体的にもメンタル的にもしんどかったです。けれども、どちらも両立できる方法をこの期間で探す事ができました。その方法が、必要な部分はきっちりやって、抜けるところは抜いていくというものです。どちらも全力投球はしんどいです!だからこそ、自分で自分の限界ラインを知り、それを踏まえて確実にできるものや挑戦できるものを選んでいくことの必要性を感じました。「今日は夜遅くまで勉強したから、部活の朝練に行くのはやめておこう」や、「明日は課題曲の合奏があるから、この宿題は学校の休み時間でサクッと終わらしてしまう」のようにマルチタスキングと同時に、計画性も身につけることができたと思います。
Multitasking