Episode
立命館学園が育む8つのコンピテンシー。
それらがどのように日々の経験を通して育まれるのか、多様なエピソードを通してご紹介します。
※これらのエピソードは、2024年度に実施した「立命館学園コンピテンシー・フレームワークに関する全学園調査」において、実際に児童・生徒・大学生および大学院生から寄せられたものから、個人が特定されうる情報を除去・加工したものを掲載しています。
コンピテンシー
エピソード
私は元々、計画性が全くなく、締切を過ぎてしまうことが多い訳ではなく、逆に予定を詰め込みすぎてしまう方なのですが、勉強面でもスケジュール管理の面でも自分自身を追い詰めてしまうことが生活している中で多々ありました。そんな中で、大学生活が始まってからは自分に適したスケジュール管理の方法を見つけることが出来たり、1人で多くのタスクを効率良くこなす術を身につけることが出来てきたり……と、段々と社会に出た時にどのようにタスクをこなし、かつ自分の時間をしっかりと確保しながら生活をすることが出来るかを試行錯誤出来るようになってきていると気付いたので、このコンピテンシーを2つ目に選択しました。具体的には、少し大変だったエピソードになりますが、基礎講読の授業でランダムに決められた2人組のペアで古典のレジュメを作り、期限内に仕上げて授業で発表するというタスクがありました。その時に、ペアの子が体調を崩してしまったことと、連絡があまり取れなかったことから、結果的に1人で殆どの部分を仕上げることになってしまったのですが、それでもなんとか内容的にも量的にも自分の納得のいくものを仕上げて発表までに完成させることが出来たので、それはすごく頑張ったなと自分でも感じ、またやれば出来るんだ!と感じられるきっかけにもなりました。
Multitasking
私がマルチタスキングの能力を実感したのは、大学一年生の夏頃だった。大学に入学したばかりの頃は、どの課題を優先すべきか全くわからず、心のなかで焦りが募っていた。この状況を乗り越えるため、私は計画的に取り組むことを決めた。すべての課題の提出期限と内容をスケジュール帳に書き出し、視覚的に整理した。こうすることで、どの課題にどれだけの時間を割くべきかが明確になり、次第によく時間を配分できるようになった。たとえば、午前中は一つの課題に集中し、午後には別の課題に取り組むといった具合に、時間を区切って作業を進めた。この方法を実践するうちに、課題ごとの進捗が見えてきて、混乱していた状況が徐々に整理されていった。その結果、成績優秀者として認められることとなり、複数のタスクを効率よくこなす能力が大きく向上したことを実感した。
Multitasking
大学1回生の年明けから二回生の夏休みの間くらいまで大学とサークル、アルバイト、資格取得の勉強をすべて同時並行で行っていたことがあった。大学が終わった後に専門学校に通うダブルスクールを平日は毎日やりつつ、土曜にサークル、日曜にバイトといった一週間を送っていたため、空いた時間をすべて何かに費やすことを常日頃から考える習慣ができた。空きコマには図書館にこもりながら課題や試験勉強、サークルの運営など朝起きてから寝るまで常に何かをしているような状態がつ続いたが不思議とストレスに感じなかった。おそらく一連のハードワークに慣れた点が大きいとは思うが、複数のことに優先順位をつけ、その時間に何をするかの選択に迷いが無くなったこともまたあると思う。
Multitasking
私はカラオケでアルバイトをしているのだが、その業務内容というのが、お客様が使った後の部屋の清掃をはじめ、ドリンクやフードの作成、提供、電話対応、お客様対応、1時間に一度必ず行うトイレ、ドリンクバーの清掃を大体3人で行なっている。これらのタスクに優先順位をつけたり、提供の終わりついでに近くの部屋の清掃をしたりして、いかに効率よく仕事を少人数で回せるのかを考える事ができた。これは店の責任者からも認められた。
Multitasking
中学生の時に、委員会活動、生徒会副会長を務めたこと・運動が苦手なのに剣道部で団体で県大会ベスト8、市大会優勝という成績を残せたこと・何度も定期テストで1位を取れたこと・習い事の書道での昇段といった、様々な分野を同時に取り組み、成果出したことで身についたと思った。高校でも、フェンシング部と書道部を両立させた場面で身についた。フェンシングは週に5回取り組み、個人で県2位になれた。書道部は週に1回参加し、大会で入賞といった成績を残せた。
Multitasking
今年の12月に、秘書検定2級を取得したことがその自身につながる出来事のひとつでした。11/17日に行われるその検定に向けて、テキストを買ったのは約2か月前からでした。私はマルチタスクが苦手なうえに飽き性であり、正直一回で資格取得ができるとは思っていませんでしたし、今回合格できなくてもまた来年受験できれば良いかと思っていました。しかし、テキストで勉強を始めると、試験日までの残りの日数を気にしながら効率的に勉強して一回で合格したいという気持ちがだんだん強くなっていくのを日々感じていました。11月からはかなり課題が増えてきてなかなか十分な時間を資格勉強に割くことができませんでしたが、夏休みの後半ぐらいからコツコツと進めていたおかげで無事合格することができました。それによって、マルチタスクできたと感じる経験です。
Multitasking
大学は中高とは違い、学期末テストの配点が大きいので、一つ一つの授業内容をよく理解していなければいけないが、学期末にテストが4つあったとしても日頃から勉強していたおかげで単位をすべてとれていたことから、複数の課題にバランスよく取り組めていたのだと感じた。
Multitasking
秋学期に入り、会計士の資格勉強を再開するとともに授業課題などで忙しくなったことに加え、バイトを始めたり、ジムに通うことを習慣化させたかったり、やりたいこと、やらないといけないことが重なりオーバータスクになっている感じがしていた。そこで、どうすればやりたいことを実現できるか考え、毎日の計画を紙に書き出すようにした。以前なら一度途切れるとやる気がなくなりそのままになっていたが、計画を立てることを手段と捉えることを意識することで数日空白になってもまた再開することができ、目標に対してより継続的、効果的に行動できるようになったと感じる。
Initiative
私は高校時代、「校内ではスマホを使ってはいけない」という校則は、学習でデジタル端末を利用する今の時代にそぐわないばかりか、生徒によっては校則を気にせずスマホを使用し、ルールの意義が損なわれていると感じていました。そこで生徒会長になり、この校則の改正に取り組みました。改正にあたっては生徒指導の先生が断固反対の立場であったため、生徒会役員と議論を重ね、どのように理解を求めるか考えました。最終的には生徒の意見を集め、学習においてスマホが有効であることやメッセージ機能などは学生であっても必須であることを説明したほか、他の先生方に根回しを行うなどして生徒指導の先生にも理解を得ることが出来ました。この経過の中では生徒の意見を集めることでさえも反対の先生がいたほか、そもそも生徒の意見を聞く必要はないとする先生がいたり、ほかにも理不尽に感じることが多々ありました。しかし校則の改正は必要という自分の判断を信じて最後まで成し遂げることが出来ました。これが私の自発性を示すエピソードです。
Initiative