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Episode

立命館学園が育む8つのコンピテンシー。
それらがどのように日々の経験を通して育まれるのか、多様なエピソードを通してご紹介します。

※これらのエピソードは、2024年度に実施した「立命館学園コンピテンシー・フレームワークに関する全学園調査」において、実際に児童・生徒・大学生および大学院生から寄せられたものから、個人が特定されうる情報を除去・加工したものを掲載しています。

私は、法曹として活躍するために必要不可欠である問題解決能力を有している。その理由は、課題箇所特定のため、事案を要素ごとに分解し、真の原因を究明することを出発点とするという問題解決の基本を心得ているからである。 例えば、学部時代に所属していた学生法律相談部の活動において、法律相談の相談者の数が以前に比べ減少しているという問題に直面していた。この問題に対して、公式LINEを作成して相談を募集することや、チラシの配る範囲を広範囲するなどの対応策を講じたが、功を奏さなかった。そこで、この問題の真の原因を探るべく、この事案に関連する要素の分解を試み、相談者の年齢層や、2年ほど前に学校の要請で広報において相談希望者との連絡方法をメールのみに変更していたこと、という要素が関連して問題を引き起こしていることを確認し、部の携帯電話番号を開設することで相談者の人数の増加を図ることができた。このように、私は、問題の分析を出発点とする問題解決における基本を心得ているため、問題解決能力を有していると考える。

Understanding

大学に入ってから、心理学統計法と知覚心理学に強い興味を持ち、より深めるためには数学を含め、幅広い理系の知識を理解する必要があることがわかった。このような目標に向かって、授業外で自ら数学と理系科目を学び、関心のある分野の参考書や先行研究を理解できるようになった。その結果、意外なことに、臨床心理学や哲学など、文系に近い科目についても速く理解できるようになり、他人に説明することも上手になった。

Understanding

大学での実験や講義の中で、高校時代までとは濃く難しい内容を扱うようになったことで、実習や実験での結果に対する考察を、講義を通して学んだことを生かしながら、論理的に行うことが出来るようになりました。また、日常生活でも、以前に比べ色々なモノに興味を持ち、講義で学んだことを生かせるようになりました。

Understanding

授業内での講義やディスカッション、それに対する先生方のリアクションを通し、理系分野のものだけでなく、社会科学分野、例えば憲法や平和学、国際法や領土問題についてよりロジカルに考える力をつけることができました。特に領土問題などの国家間の紛争問題について、両国の主張とその主張の国際法上の根拠を自分なりに調査し意見をまとめることで、偏見や感情的なものに左右されることなく、俯瞰した視点で考えることができる力を身につけることができたのではないかと感じています。

Understanding

塾講師のアルバイトをする中で、大学入試過去問題について研究していくことで、共通テストではこんな問題が出やすいやこの大学の個別試験ではこんなことを問うなど過去問題について論理的に探求する力がついた。また、それらについて例年の傾向や難易度などをわかりやすく高校生に伝える力がついたと思う。

Understanding

私は子供の頃から人気のある科学の本を読むのが大好きで、数学、物理学、地理学などの主題に非常に興味を持っていました。この興味のおかげで、勉強するときも問題を解決するときも、客観的、合理的、総合的な観点から分析するよう努めて、論理的に考える習慣を身につけることができました。

Understanding

私は数理学科で勉強しているので、立命館の数理科で、「客観的、科学的に物事を」と言うような思想、考え方をある程度習いました。科学的に物事を考えるのは、問題や課題の答え、対応仕方をもっとやすく考え出せると思うから、この考え方を重視して、頑張って身につきました。

Understanding

以前だと例えばあるニュースを受け取るとそこに書かれた事実や意見ををそのまま吸収し、それが自分の考えになっているようなことが多かったが、最近は別の立場の考えを追加で想像して、一旦は反論を自分の中で出し、それを考慮したうえで自分の考えが持てるようになった。単純に考えるための知識量が増えたのも大きいがそれ以上に友達と話す中で自分とは異なる意見を持つ人の考えた理由をたくさん知ってきたからだと思う。説得力のあるレポートを書く際にも非常に役立っている。

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高校2年生の秋、私は英語ディベート大会に参加するため、放課後にチームメンバーと図書室に集まって準備を進めていた。テーマは「日本の首都機能を移転すべきか」というもので、肯定側と否定側の両方の立場で議論を行う必要があった。私は肯定側の立論を担当し、首都圏の過密化問題や災害リスクを裏付けるため、政府の報告書や国際的なデータを徹底的に分析した。特に、東京に集中する経済・政治機能が抱えるリスクを調べた際、単なる事実を羅列するのではなく、データが示す課題の背景やそれが首都移転によってどのように解決されるかを深く理解することが重要だと気づいた。たとえば、大都市圏の災害時の被害想定が高い理由や、他国の首都移転事例から得られる教訓を取り入れることで、議論の説得力を高めることができた。結果的に、私たちのチームは県大会を突破し、全国大会にも出場することができた。この経験を通じて、単に情報を収集するだけでなく、それを科学的に分析し、根拠を明確に示す能力の重要性を学んだ。

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