SLIMの打ち上げに向けたイベントを開催しました
立命館大学宇宙地球探査研究センター(Earth & Space Exploration Center(ESEC))は、8月26日、立命館慶祥中学校・高等学校(北海道江別市)と種子島をオンラインで繋ぎ、小型月着陸実証機(SLIM)の打ち上げに向けたイベントを開催しました。
SLIM (Smart Lander for Investigating Moon) プロジェクトとは、将来の月惑星探査に必要な高精度着陸技術を小型探査機で実証する計画です。この技術を実証することで、人類が進める重力天体探査は、従来の「降りやすいところに降りる」探査ではなく、「降りたいところに降りる」探査へと非常に大きな転換を果たすことになります(JAXA Webサイトより)。SLIMプロジェクトは、JAXA宇宙科学研究所のメンバーと、全国の大学等の研究者が一体となって検討を進めており、本大学ESEC研究者らも開発に携わっています。
当初は、種子島に滞在しているESEC研究者と立命館慶祥中学校・高等学校、福島県(会津大学)、大分県(国東高校)を繋ぎ、ロケット打ち上げのライブ中継を予定していましたが、天候不良による延期に伴い、研究者らとオンラインで繋ぐトークセッションに変更しイベントを行いました。
まずESEC佐伯和人センター長より、JAXA種子島宇宙センターのロケット発射場が見える場所からSLIMプロジェクトや世界の月探査の概況について解説を行いました。セッションには、ESECから長岡央准教授、仲内悠祐助教に加え、出村裕英会津大学教授/宇宙情報科学研究センター長、大竹真紀子会津大学教授/JAXA併任・SLIMプロジェクトペイロード・マネージャーにも参加いただき、打ち上げに向けた意気込みなどをお話いただきました。
立命館慶祥中学校・高等学校からは、自然科学部所属者をはじめ、約90名の生徒が参加しました。生徒からは「なぜ種子島にロケット発射場があるのか?」「なぜ機材を小型化する必要があるのか?」「小型搭載カメラが撮影できる距離はどのくらい?」「宇宙・月での利用において開発で苦労したことは?」など、活発に質問が重ねられました。
SLIMを搭載した「H2A」47号機の打ち上げは延期が発表されましたが、次回の打ち上げでの成功をESEC、立命館慶祥中学校・高等学校ともに応援しています。