小型月着陸実証機プロジェクト SLIM
小型探査機(小型月着陸実証機)による月面の “降りたいところへ降りる” 高精度着陸を目指すプロジェクト、SLIM(Smart Lander for Investigating
Moon)。2023年度内に打ち上げを予定している。佐伯、長岡、仲内が、月の土壌探査に用いるマルチバンド分光カメラ開発リーダーを担う。
高精度着陸技術
クレーター斜面にピンポイント着陸し、月の岩石の調査を行う。長年の調査によって観測・研究が進み、探査する内容がより具体的になっている昨今、SLIMが目指す高精度着陸は、将来の太陽系科学探査において必須の技術である。
月の岩石組成を探る
SLIMの小型探査機には、「マルチバンド分光カメラ (Multi-Band
Camera:MBC)」が搭載される。MBCによって調べた月の岩石の組成を地球のものと比較することで、月の起源を探る。
月極域探査ミッション(LUPEX)
月の水資源が将来の持続的な宇宙探査活動に利用可能か判断するため、月の水資源の量と質に関するデータ取得を目的とした、インド宇宙研究機関(ISRO)と日本(JAXA)の国際協働ミッション。2024年度以降に月極域探査機(LUPEX)の打ち上げを予定している。国際パートナーとの連携による展開のもと、宇宙分野での重要な国際協力事業として位置付けられる。佐伯、長岡、仲内が、月極域氷探査用の近赤外画像分光装置の開発を担う。
月の水資源探査へ
月の北極や南極に存在する、長期間日の当たらない「永久影」付近における、水資源の存在(量や分布等)を探査する。月で水資源を確保できると、電気分解によって酸素や水素の製造も可能になる。
月面拠点構築に向けて
月の水資源の存在量や場所等の重要データの取得により、
将来の持続的な宇宙探査活動に向けた水利用の可否判断が可能となる。また、将来の月面活動に必要な「移動・越夜・掘削」などの探査技術の実証により、月での拠点構築・有人与圧ローバ―の開発、有人着陸ミッションなど、
様々な側面での技術の獲得が期待されている。