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宇宙システム運用講座(つくば)を開催しました

 2026年2月18~21日に2025年度の最後のプログラムとなる「宇宙システム運用講座」を茨城県つくば市・土浦市で開催しました。

 本講座は宇宙機システムの運用およびミッション・サクセスに不可欠な、ストレスのかかる環境下での意思決定、リスクマネジメント等のチームマネジメント能力の運用、宇宙飛行資源管理(SFRM:Space Flight Resource Management)の8スキル*の獲得を目的としました。カリキュラムの作成にあたっては、国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟や運用支援や、宇宙飛行士養成訓練の実施などの有人宇宙技術に特化した日本を代表する宇宙企業である有人宇宙システム株式会社(JAMSS)にご協力いただきました。宇宙飛行士訓練に用いられるトレーニングの一部を学生向けにアレンジした内容を実施しました。
*①状況認識、②コミュニケーション、③異文化理解、④チームワーク。⑤意思決定、⑥チームケア、⑦リーダーシップ/フォロワーシップ、⑧コンフリクトマネジメント

 1日目は、ISSに滞在する宇宙飛行士と地上管制官の間で行われるコミュニケーションを元にした訓練を実施しました。宇宙と地球という遠隔環境でのコミュニケーションに最も重要となる「相手にとってわかりやすい用語で話すことができる」「事実と意見を分けて話すことができる」という2つの原則を学び、チームごとに無線機を使った意思疎通のトレーニングを行いました。

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 2日目は、ローバー(車輪付きの自走ロボット)の組み立てと走行訓練を行いました。チームごとにローバーの組み立てとプログラミング、月面を模擬したフィールドの走行ルート策定を行い、実際にフィールドを走行させます。
 この訓練では、ローバーの走行担当(フィールド)と運用統括、プログラミング担当(月面基地)がチーム内で役割分担し、それぞれが無線機でコミュニケーションを行うことがポイントです。走行するローバーを見ることができるのは、チーム内で1人だけ。それ以外のメンバーはフィールドを撮影したカメラで走行の様子を見守ります。上手くプログラムを組んだつもりでも、フィールド上の凹凸や、想定外の環境でローバーは止まってしまいます。さらに、コミュニケーション手段は無線機での口頭のやりとりのみ。「右に何かある」「若干曲がった」という抽象的な単語から、「進行方向右手に岩らしき障害物あり」「11時の方向に進んでいる」など、会話に変化が見られ、1日目に学んだコミュニケーションの原則が活かされていました。

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 3日目は、土浦市の茨城県立中央青年の家を拠点に、筑波山系の西端・竜ヶ峰とその麓の里山を月面に見立てて歩きながら、さまざまなミッションにチームで対応するフィールド訓練を行いました。6~7名が1チームとなり、地上管制官役のJAMSS社員と無線機を用いて連絡を取り合いながら、配布された紙の地図だけを頼りにポイントを巡ります。ポイントごとにチームリーダーなどの役割を交代し、全員がチームマネジメントを経験しながら、与えられた役割を遂行します。地上管制官から課される各ミッションはさまざまで、全員で話し合いをして結論を出すもの、体調不良者の発生を仮定したケースワーク、さらに道を引き返さなければ解決しない課題など、ときにはハードなミッションも課されました。
 学生たちは2日目までとは比べものにならない遠隔環境下でのコミュニケーションに戸惑いながらも、チームワークを発揮しながらミッションをクリアし、最後はへとへとになりながらも、全員が無事にゴール地点にたどり着くことができました。

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 4日目は、JAXA筑波宇宙センターの見学ツアーに参加しました。受講生のプログラムへの参加理由はさまざまですが、一つ共通していることは「宇宙が好きなこと」です。“日本で一番宇宙に近い”この場所の光景に、学生たちは目を輝かせていました。特に、国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」日本実験棟の運用管制室の見学では、4日間の講師を担当していただいたJAMSS社員の皆さんが管制官として働かれている姿に感激する声が聞こえました。

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 今年度最後の講座となる「宇宙システム運用講座」は学生たちにとって、とても充実した4日間となりました。本プログラムのコンセプトである「将来の宇宙ビジネスを支える人材育成と、宇宙人材の裾野の拡大」のもと、将来の宇宙人材として活躍する受講生が一人でも多く現れることを期待しています。

 さいごに、4日間で事故なく終えることができたことが大きな成果です。1年以上かけてのカリキュラム開発、そして業務の合間をぬって当日の運営に尽力をいただいたJAMSSの皆さまにこの場をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございました!

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