2025.06.23 NEWS

「月面探査・利用を産業化するための宇宙機器開発・人材育成拠点」を本格始動 ~宇宙戦略基金SX研究開発拠点に採択、6月18日に立命館大学でキックオフミーティングを開催~

 学校法人立命館(所在地:京都市中京区、総長:仲谷善雄)は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が推進する宇宙戦略基金事業「SX研究開発拠点」において、技術開発課題「月面探査・利用を産業化するための宇宙機器開発・人材育成拠点」が採択されたことを受け、2025年6月18日(水)、立命館大学びわこ・くさつキャンパスにてキックオフミーティングを開催しました。

 当日は、プログラムオフィサーである公益財団法人笹川平和財団 理事長 角南篤氏による開会挨拶に続き、研究代表者の佐伯和人教授(宇宙地球探査研究センター長)による構想および技術開発に関する説明などが行われ、オンライン参加を含め、学内外の研究者・企業関係者など約40名が集いました。あわせて拠点関連施設の現場視察や関係者間での意見交換会が実施され、活発に議論が行われました。

盾の贈呈(写真左から角南 篤 氏、佐伯和人教授)
盾の贈呈(写真左から角南 篤 氏、佐伯和人教授)


拠点が目指す姿

 本拠点は、月や火星におけるインフラ整備、建設時代の到来を見据えた月面・地下の探査・調査技術や月面における機器開発において、日本が世界を牽引する存在となることへ貢献することを目指します。

  1. 他に類を見ない宇宙開発と地盤工学の組み合わせと、豊富な宇宙機器開発実績を有する本拠点が、日本ではまだ例がない月面特有の環境を再現した試験装置、実証フィールド、シミュレータを整備し、月面環境に適応した多様な宇宙機器開発を支援する唯一の共用型拠点を構築します。
  2. 探査・調査技術開発ノウハウを非宇宙分野も含めた企業や技術者に提供することで研究開発クラスターを形成し、技術者の裾野拡大とイノベーションを創出します。
  3. 非宇宙分野の学生・院生や社会人への宇宙に関する教育の取り組みを強化します。
    これらにより、月面における技術開発と産業化ならびに宇宙人材の輩出をワンストップで実現し、宇宙分野における我が国の国際競争力の強化に貢献してまいります。

拠点体制

  • 代表機関:立命館大学
  • 連携機関:東京大学、株式会社島津製作所、会津大学、岡山大学、慶應義塾大学、国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所、横浜国立大学
  • 協力機関:日東精工株式会社、三菱重工業株式会社、株式会社ワイビーエム、ソイルアンドロックエンジニアリング株式会社、株式会社レアックス
  • 期間:2025年4月~2032年3月(7年間)※
    ※当初契約期間は、契約日から最初の中間評価(最初の3年を目途)が終了する日の属する年度の末日まで

キックオフミーティングの概要

日時:2025年6月18日(水)8:00〜10:45
会場:立命館大学びわこ・くさつキャンパス(滋賀県草津市)

主な内容
・開会挨拶:角南 篤 氏(公益財団法人笹川平和財団 理事長/プログラムオフィサー)
・研究代表者挨拶・技術説明:佐伯和人 教授(立命館大学総合科学技術研究機構・ 宇宙地球探査研究センター長)
・現場視察

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