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内閣府 科学技術・イノベーション推進事務局 井上統括官がESECを視察されました

2026年7月29日、井上諭一内閣府 科学技術・イノベーション推進事務局統括官らがびわこ・くさつキャンパス(BKC)を訪問され、立命館大学宇宙地球探査研究センター(以下、ESEC)を視察されました。

月惑星探査実験室にて、佐伯和人教授(手前)が、先﨑卓歩審議官らにSLIM搭載マルチバンドカメラ(MBC)を説明する様子。

当日は、ESEC仲内悠祐准教授より、月惑星探査実験室にて本学における宇宙分野の研究内容や技術開発の取組みを紹介しました。
仲内准教授は、 小型月着陸実証機「SLIM」に搭載されたマルチバンドカメラ(MBC)のエンジニアリングモデルを用いて、その構造や観測の仕組みを実演しながら説明しました。あわせて、拡散反射分光測定装置(ミラー型・ファイバー型)や顕微分光カメラについて、物体から反射される光を波長ごとに解析することで、鉱物や水、化学成分などを識別・分析する装置であり、月面や惑星表面の物質分布を画像データとして可視化し、探査機による観測データの解析や将来の月面資源探査に活用されることを説明しました。また、LUPEX近赤外画像分光装置ALIS試作機については、JAXAとISRO(インド宇宙研究機関)が共同で進める月極域探査計画「LUPEX」において、水・氷の存在が期待される月極域を観測するための重要な観測機器であることを紹介しまし た。
さらに、太陽風模擬イオン照射装置については、月面環境を模擬して試料へ太陽風の主要構成元素である水素・ヘリウムのエネルギーに特化したイオンが照射可能な国内唯一の研究設備です。地上で太陽風イオンの影響を再現し、月表面などにおける水生成や鉱物表面の変化などを分析するためのここでしか取得できない研究データを得られることから、月・惑星探査研究を支える世界的にも貴重な研究基盤であることを説明しました。井上統括官は、専門的な視点から研究内容に深い関心を寄せられ、研究設備やその活用について積極的に質問される場面も見られました。

視察後には、ESECの宇宙分野における活動や取組について紹介し、本学の研究体制や今後の展望について短時間の懇談が行われました。井上統括官からは、「様々な分野の教員が集まり、その知見を宇宙分野へ広げていけることは良いですね」とのお話がありました。これに対し仲内准教授は、「学内にて、さまざまな専門分野の研究者に気軽に相談でき、そのアイデアをクイックに実証へとつなげられることが、総合大学である本学の強みです」と説明しました。

今回の視察を通じて、ESECを中心に推進する本学の宇宙分野の研究開発や、人材育成を含む幅広い取組について理解を深めていただく機会となりました。

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