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企業の技術を宇宙へ―ESEC湊宣明教授が「宇宙産業編」で産学連携と人材育成を発信―

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2026年8月20日、大阪イノベーションハブで、大阪スタートアップ・エコシステムコンソーシアム主催の「成長戦略17分野インプット勉強会 第1回『宇宙産業編』」が開催され、定員を上回る約80名が参加しました。本勉強会は、大阪イノベーションハブの定例ピッチイベント「OIH Pitch vol.4」と連携して開催されたもので、立命館大学宇宙地球探査研究センター(以下、ESEC)の湊宣明副センター長が登壇しました。
インプット勉強会では、行政から経済産業省、産業界から株式会社ispaceと三井住友海上火災保険株式会社、学術・教育機関から立命館大学が参加し、それぞれの視点から講演とパネルディスカッションを行いました。その後、勉強会に合わせて開催された「OIH Pitch vol.4」では、宇宙関連スタートアップ5社が事業構想や技術を紹介しました。

なお、本記事では、大学による取り組み紹介として、講演およびパネルディスカッションに登壇したESEC湊副センター長の発言を中心にお伝えします。

技術とビジネスをつなぎ、宇宙への参入を支える
立命館大学大学院テクノロジー・マネジメント研究科長を務める湊宣明ESEC副センター長は、宇宙開発の現場で培った豊富な実務経験と、技術・ビジネス双方の知見、国内外の人的ネットワークを背景に、本学における宇宙分野の産学連携とビジネス人材育成について講演しました。湊副センター長は、宇宙産業の市場が成長する一方で、それを支える企業や人材が不足していると指摘しました。また、優れた技術を持っているだけで宇宙産業に参入できるわけではなく、宇宙特有の条件を理解し、研究開発から実証へと進むための経路が必要であると説明。大学が持つ実験設備や研究者の知見を活用し、企業と大学が連携して宇宙産業への参入を目指してほしいと呼びかけました。本学では宇宙戦略基金事業への採択を受け、月・火星の環境を再現する実験設備の整備を進めている取り組みを通じ、企業が研究開発から宇宙での実証までを進められる、関西の共用型研究開発拠点を目指していることを説明しました。
人材育成では、湊副センター長が中心となって推進する、文部科学省の宇宙航空科学技術推進委託費によるプロジェクト「立命館宇宙マネジメントプログラム」を紹介しました。本プログラムには、理工学、情報理工学、生命科学などの理系学生に加え、法学、経済学、経営学などの文系学生も約半数参加しており、宇宙を共通テーマに専門分野を越えて学べ、宇宙開発の基礎をはじめ、国際プロジェクトで共通言語となる英語によるコミュニケーションとプロジェクト管理、フィールドでの実践を通じ、多国籍・多分野の人材と協働して宇宙プロジェクトを推進できる人材の育成を目指す考えを示しました。また、本年度は、関西・滋賀ならではの教育環境を生かした「宇宙システム運用講座」を琵琶湖で実施し、さらに参加者の規模を拡大し全国の大学生・高専生らを対象とする「宇宙サマースクール」をびわこ・くさつキャンパス(BKC)で開催する予定であり、対象と学びの場をさらに広げていることを説明しました。さらに、2028年4月に開設予定の立命館大学大学院「宇宙地球フロンティア研究科(FREX)」(仮称・設置構想中)にも触れ、理学・工学・マネジメントを横断するプロジェクト型教育を通じて、宇宙分野の研究開発と事業化を担う人材を育成していく展望を示しました。

産官学連携で関西の技術を宇宙へ
パネルディスカッションでは、宇宙市場の拡大と民間参入への期待が示される一方、人材不足、宇宙環境で技術を実証する機会や設備の不足、開発に伴う資金負担とリスクが共通課題として挙げられました。また、地上で培われた電力、通信、製造・加工、空調、水再生などの技術を月面インフラへ展開し、宇宙で生まれた技術を地上の課題解決へ還元する可能性も共有されました。
湊副センター長は、関西には宇宙を専門としていなくても世界水準の技術を持つ企業が多いことを強みとして挙げ、大学が研究設備や知見を提供し、企業と宇宙分野をつなぐプラットフォームになる考えを示しました。最後に、研究開発、産学連携、人材育成を一体的に進め、「宇宙をやるなら、ぜひ立命館と一緒に取り組んでいただきたい」と参加者へ呼びかけました。

参考リンク
OSAKA startup ecosystem(大阪スタートアップ・エコシステム) 

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