河口 正史

1997年9月

河口 正史

株式会社JPEC TOKYO 代表取締役

あなたにとって、
「国際関係学部」はどんな存在ですか?
「異なる価値観をうけいれる場所」。 アメリカンフットボールに打ち込むために入学したので、正直なところ、学部での思い出を語る言葉がでてきません。小学・高校時代にアメリカで過ごし、ひとりひとりが違って当然だし、違っていていいということを経験から学びました。今振り返ってみると、当時そういう経験をして帰国した自分が「国際関係学部」を選んだのは自然なことだったと思います。 3回生の当時関学戦前にゼミにいったら当時の指導してくださっていた先生から「河口くん何やってるの。関学戦前でしょ。しっかり練習しなきゃ。」と言われたことを今でも憶えています。
あなたの「越境」体験を教えてください。
今の仕事につくまで、20年以上アメリカンフットボール選手として生きてきました。
あるプロゴルファーの方といっしょにトレーニングをした時期があり、その方の競技能力がトレーニングを経て変化したことがきっかけで、クライアントの課題を解決するトレーナーという道を目指すことに決めました。関西ではじめたスポーツジム(JPEC)ですが、大阪のジムを手放し現在は東京でJPEC TOKYOを展開。
既存のトレーニング理論にとらわれず、目の前のクライアントの体が変わることが目的であることを常に意識しています。枠組みやルールに雁字搦めにならずに、変わることや変えることを拒まず、自分自身のトレーニング手法を越え続け、日本のアスリートが世界で活躍できるトレーニングの開発に、日々挑戦しています。
世界を目指し、長く海外でチャレンジし続けたわたし自身が最終目標としていること。それは、日本の国力向上に貢献することです。多くの日本人アスリートの身体能力を世界に通用するレベルにまで引き上げることで、グローバルに活躍するアスリートの姿をなるべく多く、子どもたちの目に触れさせていきたい。なりたいロールモデルがあれば、自然と子どもたちも本気で世界を目指すようになるでしょう。世界を目指すには、体力面はもちろん、精神的にもタフである必要があります。日本の未来を担う子どもたちには、精神的にも体力的にも強くあってほしいし、子どもたちが強くなれば、当然日本も強くなるとわたしは信じています。
自分をよく知っていること、成長し続けたいと思い、そのために素直であること。これらが世界で通用しうる人の条件だとおもいます。それらをぜひ、国際関係学部のみなさんも学部の授業やたくさんの出会いのなかで培っていってください。