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液晶とは?

 本研究室では、液晶を中心とした有機分子の合成、またその物性の測定を中心とした研究を行っています。
 液晶は、物質の三態である「気体」「液体」「固体」以外に物質がとりうる状態のひとつであり、その名のとおり「体」と「結(固体)」の中間的な性質を示します。
 たとえば、液体は分子方向も分子の並びもばらばらである一方、固体は分子方向、分子の並びは一定です。液晶は分子方向がほぼ一定であるものの、分子の並びはばらばらになっています。
 この分子の方向と分布の秩序の違いによって、液晶物質はある向きの光だけを通す偏光性を示します。また、液晶性分子は一般に棒状や、円盤状のものなど、見る方向によってその厚さ・長さが大きく違うといった形状的特徴をもちます。これより電圧を加えることで分子の向きが可逆的に変化するなどの性質を示すことが知られています。
 これらの性質を利用し、液晶はスマートフォンやテレビのディスプレイといった私たちの身の回りにあるデバイスに用いられています。また、今後この特徴を生かした更なる材料の開発も期待されている、とても活発な分野のひとつです。

本研究室で取り組んでいる課題

 本研究室では主に「特定物質に液晶性をもたせたときの分子の挙動」についての研究を行っています。たとえば、現在はアデニン、チミンといった核酸塩基や、金の粒子、またシリコーン系の化合物に様々な液晶性官能基を結合させ、その物性・挙動を評価しています。
 また、液晶だけに限らず、イオン液体、有機EL、有機TFTの開発といった多分野にわたる研究も行っています。
 具体的な内容についてはこちらも参考の上、ぜひ研究室まで聞きにきてください。

卒業研究の進め方について

 まずはじめに、基礎的な合成実験および測定機器の基本的な操作法についての練習実験を行います(3月頃)。
 その後、研究テーマを設定します。この際、1人1テーマを原則として、各人の研究テーマは学生と教員で相談した上で決めます(4月下旬~5月)。1人で1つのテーマを担当してもらいますが、研究の進め方や実験に関しては、随時、院生が指導を行います。
 5月中旬ごろから週1回、外書講読を行います。また、7月と12月の2回、卒研中間発表会を行った上で、3月上旬に卒業研究発表会があります。併せて卒業論文の提出があります。

 マンスリーコンパは基本的に毎月開催されます。さらに、毎年11月~12月頃に、卒研旅行として温泉地を旅行します。(参考:2012:三重 2013:淡路島 2014:金沢)
 その他の研究室行事の詳細については、院生・卒研生に直接聞いてください。

1年間の流れ

3月 練習実験 9月 実験再開
4月 テーマ決定、実験開始 10月 ソフトボール大会
5月 高分子研との合同BBQ 11月 卒研旅行
6月   12月 第2回中間発表
7月 前期テスト、第1回中間発表 1月 後期テスト
8月 夏休み 2月
3月
卒論提出、最終発表、卒業