ゲノム情報を基礎として生命を理解しようとするとDNA塩基配列情報など膨大な情報を扱う必要があります。従って、ゲノム情報を中心として生命を研究するにはどうしても、コンピュータを利用して大量のデータ処理を行ったり、タンパク構造情報を解析したり、タンパクのアミノ酸配列を解析したりすることが必要となります。そのような研究の基礎になる学問体系が情報科学です。情報科学の柱となるものはプログラミング言語、ソフトウェア、アルゴリズム、コンピュータグラフィックス、パターン認識、データベース、シミュレーションなどです。現代では生命現象を理解するにあたりこのような情報科学の手法を用いることが多くなっています。