→研究科長 市川正人教授
立命館中学校・高等学校
 
立命館大学法学部 司法専攻法律学特修課程
 
立命館大学法科大学院(飛び級入学)
 
06年度司法試験合格

法務研究科OG(2005年度卒) 三木 笑さん

朱雀キャンパスのメイン研究科の1つである法務研究科。ここでは法務研究科の1期生で、2006年に開催された新司法試験に見事合格した三木笑さんに、法務研究科の学びや朱雀キャンパスについてお話を伺いました。
大西 法曹を目指したのはいつごろですか?
三木

高校2、3年生の頃だったと思います。特にきっかけは思い当たらないのですが、検察官になりたいと思っていました。そこで高校3年生での進路希望では迷わず法学部を志望していました。

大西 法務研究科・1期生になるまでのプロセスを教えてください。
三木

学部の勉強がとても好きで、特に民法が好きでした。法務研究科への進学を決意したのは3回生の夏頃です。独学で旧司法試験をその年に受験しましたが、結果は散々。そこで1人では勉強できないと悟ったこと、また法学部の好きな先生が法務研究科に移ると聞き、大学院に進学すれば興味深い授業が受けられそうだと思ったことが進学への動機です。3回生の冬に法務研究科の学内進学試験を受験し、合格できたので飛び級で法務研究科・既習者コース(2年制)に入学しました。

大西 法務研究科での学びはどのようなものですか?
三木

単なる司法試験対策ではなく、少人数の演習や模擬法廷を使った授業など、専門的・実践的な学習ができます。実務家の先生からの指導や、リーガルクリニックという法律相談実習では、実際の紛争の場での生の声を聞くという貴重な経験ができました。研究科では予習・復習が前提なので、朝から夕方まで大学で勉強する毎日。勉強に集中できる環境が整えられていたこと、そして同じ道を志す友人とともに学ぶことで刺激を受けたことが司法試験合格の一番の理由ではないかと思います。

大西 朱雀キャンパスはいかがですか?
三木

法務研究科修了後の今でも勉強のために大学に来ています。法務研究科のキャンパス移転後は朱雀キャンパスに来ていますが、リサーチ・ライブラリーなどの施設が充実していて、とても居心地がよいですね。静かな西園寺記念館も気に入っていましたが、朱雀キャンパスはさらに環境がよくて羨ましいです。

大西 これからの展望を教えてください。
三木

法務研究科で実務家の先生のお話を聞き、将来の選択肢の幅が広がりました。司法試験合格後は弁護士事務所訪問などを行っていますが、具体的な将来の進路についてはまだ考えているところです。将来的にはグローバルな舞台で活躍したいので、これからは英語や他の勉強にも力を注ぎたいですね。

大西 在学生へのメッセージをお願いします。
三木

司法試験に合格できたのは私1人の努力だけでなく、いろいろな方に支えていただいたからこそです。皆さんには、大学で出会った人をぜひ大切にしてほしいですね。また、面白いと感じる授業を見つけてください。そしてそれを1人で勉強するのではなく、多くの人と議論を重ねて学ぶことによって自分なりの考えが確立できます。法務研究科では教員を始めとするスタッフがとても親切にサポートしてくれます。この環境を最大限利用して学びを深めてください。

取材・文大西 藍(産業社会学部3回生)