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小林千紗(こばやし ちさ)
立命館大学 経済学部2回生
体育会水泳部(シンクロナイズドスイミング)
金刃憲人
一度だけのチャンス、新人王を狙う。
3月18日〜24日までオーストラリアのメルボルンで開催された世界水泳2007は、
メディアでも連日大きく取り上げられ、盛り上がりをみせた。
数ある種目の中、シンクロナイズドスイミングでは、立命館大学からは小西貴子さん(経済学部3回生)、
市川智紗さん(経営学部3回生)、小林千紗さん(経済学部2回生)がチームの一員として活躍。
今回はその中でも、ナショナルAチームに初めて入り、チームテクニカルルーティンで見事に銀メダルを獲得した
小林千紗さん(経済学部2回生)にお話を伺った。
Q

チームテクニカルルーティンでの銀メダル獲得、おめでとうございました。今回、初めてナショナルAチームのメンバーに選ばれ、世界水泳に出場されたということですが、どのような思いで大会に臨まれたのですか。

小林

今まで日本のトップ選手が集まるナショナルAチームに入りたいと思い、努力を続けてきましたが、実際にメンバーに選ばれた時は信じられませんでした。昨年の12月に行われた選考会では、今の自分のレベルを知ろうと、自分の持っている力を全部出しきることだけを考えて挑んだ結果、メンバー12人中12番目でナショナルAチームのメンバーに入ることができました。それからは合宿などでも他の先輩方に付いていくことに必死で、周りを見る余裕が全然なかったですね。しかし、たくさんの方の応援がとても励みになり、大会まで頑張ることができました。

世界水泳2007において、私はチームテクニカルルーティン(決められた規定要素の技を入れ、8名全員が同じ動きの演技で競う)にのみ出場しました。予選の前は、やはり不安や焦りがありましたが、コーチやチームの先輩のアドバイスを受け、「絶対に出来る!」と自分に言い聞かせて挑みました。そのため実際に演技が始まると、水の中では練習の時のように冷静に泳ぐことができました。予選で2位になった時は、嬉しい気持ちと同時に、ほっとしたというのが正直な感想でした。一方、決勝の日は予選の時より緊張し、「絶対に失敗できない」というプレッシャーも感じ、必死で演技しました。そのため、自分がどのように泳いでいたのか、終わった時は全く覚えていませんでした。

演技が終わり、銀メダルを獲得した瞬間は、泳ぎきった達成感と嬉しさで涙が止まりませんでした。そして、今までの練習で努力してきたことが間違いではなかったのだと確信することができました。この世界水泳2007での経験は私にとって大きな自信となり、これから先も辛い練習を乗り越えていける大きな力を得たと言えます。今回このような大きな大会で泳ぐチャンスを与えてもらい、またたくさんの人に支えてもらったことに感謝したいと思います。

Q

5月には日本選手権とジャパンオープンを兼ねた大会が控えているそうですが、それに向けての抱負と、将来の目標を教えて下さい。

小林

世界水泳2007という大きな舞台での経験を自信に、次の大会では更に完成度の高い演技を目指したいと思います。また今回の世界水泳2007では、他のメンバーについていくことだけで精一杯だったので、次の大会では「自分らしさ」が出せるようにしたいですね。

そして将来は、オリンピックに出場することが目標です。そしてまた、ナショナルチームの一員だけではなく、チームに必要とされる、チームにとってなくてはならない存在の選手になりたいと思っています。

技術面や表現力を更に磨き、見ている人に感動を与えられるような演技を目指して、これからも練習に励みたいと思います。

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