この大会に出場するのは今回が3回目だったのですが、今までは優勝に縁がありませんでした。今年は出場できる最後の年になるので、上位を狙っていこうと考えていましたが、大会の直前に3日間で6kgの減量を行わなくてはならない事態に陥ったため、少し不安を抱えながら試合に挑みました。
ただこれまで様々な大会に出場してきたので試合の雰囲気には慣れており、特に緊張はしませんでした。初日は自分のレスリングをすることを心がけ、守りに入らず積極的に点数を取りにいくことを意識しました。2日目は、徐々に強い選手と対戦することになるため、とにかく試合に集中することを心がけました。そして相手にポイントを与えず、1点1点を取りにいくことを考えて試合を進めていました。中でも準決勝や決勝で対戦した相手は、今までにも何度か対戦しているライバルだったので、「負けたくない!」という思いが特に強かったですね。その気持ちの強さや今回の優勝にかける思いが成績につながったのだと思います。また、今まで世界大会に出場したことがないので、今回の結果で世界ジュニア選手権への出場権が得られたこともとても嬉しかったです。
私は小学校3年生からレスリングを続けているのですが、レスリングは練習も厳しく減量など苦しいことも多いです。しかしその苦労の分、勝った時の喜びや楽しさを一段と強く感じることができるスポーツだと思います。また、格闘技特有の1対1の真剣勝負であることも魅力の1つだと言えます。ルールが良く分からなくても、技が決まった瞬間などは見ていても楽しいと思うので、相手との駆け引きによって繰り出される技をぜひ見てもらいたいです。 |