この門田杯U−23オープンロードレース大会は、23歳以下の自転車競技をしている選手の中で日本一を決める大会で、100kmを走って順位を競います。この大会は、アップダウンの激しい、すごくハードなコースで行われたので、スタートしてから半分ぐらいまでは遅いペースでレースが続きました。そのため試合の前半は、40〜50人ぐらいの大きな先頭集団が出来ていましたね。しかし、中盤以降、何人かの選手がアタックをかけてきたため、ペースが上がりました。ちなみに「アタック」というのは、スパートをかけるように、一気にスピードを上げることをいいます。そこからは、かなり速いペースになり、先頭集団も7人ぐらいに絞られました。そして、最後の1kmぐらいで先頭集団の中から数名の選手が飛び出し、最後のアタックをかけてきました。私ももう限界に近いほど力を使い果たしていたのですが、「このままでは優勝できない!」と思い、渾身のアタックをかけた結果、私より先にアタックをかけていた選手を抜くことが出来ました。トップに立てたのは、ゴールの400mぐらい前のことだったと思います。かなり苦しい試合でしたが、その分優勝の喜びは一際大きかったですね。
実は昨年もこの大会に出場したのですが、その時は17位でした。また、4月にBKCで行われた全日本学生選手権クリテリウム大会では、2位に終わってしまい、昨年まで立命館大学の選手が連覇をしていた大会で、不本意な結果で終わってしまいました。優勝できない時期が続いていたため、自分としても、立命館大学の自転車競技部としても、全日本クラスの大会で絶対優勝しなければいけないと思っていましたので、この門田杯では必ず優勝を狙おうという気持ちが強かったですね。その中で優勝できたことは自信にもなりましたし、ポイントにより学生ランキング1位になることができました。 |