代表チームが3連覇を目指して取り組んでいたので、準優勝という結果は正直残念です。しかし、私にとっては得るものが非常に多くあった大会でした。まず、3月から始まった日本代表選出の合宿での経験は貴重でした。140人いる日本代表候補選手をふるいにかけて、45人を選ぶという厳しい合宿でしたが、大学の練習と併せて、更にレベルの高い環境で競争ができたことが大きな力になりました。代表の練習では、やはり選手全員が日本のトップのプレイヤーで、それぞれが所属するチームの代表なんだというプライドがみなぎっていたので、どんな練習でも緊張感があり、ミスができない空気が流れていました。また、同じく学生から代表選出されていた戸倉君(*)とは同い年ということもありライバル心が燃えました。
(*戸倉和哉選手 法政大学)
日本代表に選出されてからもほぼ毎週末練習があったのですが、代表にはパンサーズのOBの方が13人もいたので、チームに溶け込みやすかったです。今後は合宿を通して経験したことを、パンサーズにも還元し、チームのさらなる躍進に貢献したいと思います。
ワールドカップを振り返ると、最初はとても緊張しました。普段の試合とは比べものにならないほど多くの観客がいましたし、対戦相手も体格の良い選手が揃っていたので、強いプレッシャーを感じました。2戦目のスウェーデン戦ではタッチダウンを挙げることができ、試合を経るごとに徐々に周囲を見てプレーができるようになったと思います。決勝戦で対戦したアメリカは、日本代表として何としても勝ちたい相手でした。この試合の為に3月から合宿を行って、チームを作ってきたと言っても過言ではありません。決勝戦の前半はリードして折り返し、悪い流れではありませんでした。しかし、アメリカの選手は日本代表のプレーにアジャスト(適応)する力がとてもありました。前半すんなり通ったプレーが、後半になると防がれるなど、本場の底力を見せつけられました。結果として20-23と僅差で優勝を逃したことは悔しいですが、今では次につながる試合だったと思っています。 |