丹後村おこし開発チームは、もともと「丹後地方に多く見られた笹葺きの古民家を再生、活用してみないか」という依頼を地元のNPO法人から受けたのがきっかけで、2004年に発足した経営学部のプロジェクト団体です。今回感謝状を頂けたのは、笹葺きに使用するための笹刈りが自然保護・里山保全につながり、それが国定公園の新規指定につながったと評価していただけたのだと思います。発足してから4年間、地元のNPOや地域の方々、企業などと協力して活動してきたからこそ、草刈りや笹刈りなどの地道な作業を粘り強く続けてくることができたのだと思います。今回の結果は、様々な人の協力のおかげであると強く感じ、感謝しています。
発足当時はたった6名のメンバーで、ひたすら古民家周辺の掃除と草刈りをすることからのスタートでした。現在では他大学の学生も含めメンバーは55人まで増えました。春から夏にかけては古民家周辺の草刈り、秋は笹刈りと笹葺き屋根の葺き替え作業、冬は古民家を雪から守るための雪囲い、と笹葺き屋根の完成に向けて、地道な修復作業に取り組んでいます。また、同時に丹後地域の人々と都市住民との交流、さらに世代間の交流を深めるための企画も計画しています。最近では、9月1日と2日に「世屋高原里山音楽祭」を地域の人たちと一緒に企画、実行しました。このイベントでは、プロのミュージシャンや立命館大学の3つの学生バンドがライブ演奏を行い、地域の人々と生の音楽を通じて楽しく交流できたと思います。 |