高校生の頃から、体重別の大会では負けたことがなかったので、今回の大会も絶対に負けたくありませんでした。1回生なので思いきりのよい相撲を取ることを意識して、大会に挑みました。この大会は、西日本と東日本の予選を勝ち抜いた選手だけが出場できる大会です。今回は東日本の東京で大会が開催されるということで、西日本からは私の戦った85kg級では4名の選手しか出場できませんでした。
大会当日は、相手がどういう相撲を仕掛けてくるか分からなかったので、とても緊張していました。しかし、実際に相撲を取り始めると、自分が思っていた程は緊張していないことに気がつき、普段どおりに戦うことが出来ました。私はいつも試合のとき、足元の砂を後ろに払って、ゆっくり自分のペースで仕切りに向かいます。この大会でも自分のペースを乱すことなく、相撲を取れるよう意識していました。
決勝戦で対戦したのは、幸地銀治選手という日本大学の2回生の選手でした。自分と同じ85kg級なのにも関わらず、上半身の体格が自分とは比べ物にならないほど大きく、力も強いことで有名な選手でした。そのため、押し出されたり、また自分が押していって、土俵際で逆転されたりしないように気をつけなければいけないと考え、相手の足を取って、バランスを崩した所から仕掛けていこうと考えていました。結果的には、相手を寄り切って勝利し、優勝することができました。 |