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鈴木一馬(すずき・かずま)
経営学部1回生
珠算部 副部長
鈴木一馬
昨年10月に開催された全日本通信珠算競技大会で、珠算部が12連覇の快挙を成し遂げた。珠算部の部員は6人。
3人のチームを2つ作り、出場した。優勝したチームは全て1回生のチームだった。
連覇記録更新をかけて、どのような思いで大会に挑んだのか?
今回は大会出場のメンバーで副部長も務める鈴木一馬さん(経営学部1回生)に、大会当日の様子やこれからの目標をうかがった。
Q

12連覇の偉業達成、おめでとうございます。大会当日の様子を教えてください。

鈴木

この全日本通信珠算競技大会は掛け算・割り算・見取り算・見取り暗算の4種目を1チーム3人で競います。それぞれ500点満点で、チームの最高得点は6000点です。見取り算とは足し算と引き算のことで、そろばんを使うか暗算で計算するかは自由。見取り暗算はそろばんを使いません。全国一斉に競技が行われ、都道府県ごとの成績が集計されて結果が出ます。

珠算部としては1年に3回、全国大会に出場しています。他の大会は制限時間が厳しいのでスピードを重視しますが、この大会は比較的時間に余裕があるのでより正確に計算するよう心がけました。ライバルのレベルも高く、満点を狙わないと優勝できない大会なのです。私たちは大学・一般の部で出場したのですが、なかでも松下電器産業株式会社のチームは強豪で、毎年上位争いをしています。今回も僅差でなんとか勝ち、優勝することができました。

12連覇を達成した時は、嬉しかったというよりもほっとしましたね。先輩が代々築いてきた記録をここで止めるわけにはいきませんし、勝負は一度きりなので、大変なプレッシャーを感じていました。共に出場した遠山智士くん(経営学部1回生)と山根理紗さん(経営学部1回生)とも、試合前から自分たちの置かれている状況を共有していたので、特に作戦は立てず、自分のやるべきことをやろうと思っていました。

Q

今回の勝利は相当なプレッシャーの中で勝ち取った栄冠なのですね。鈴木さんが珠算を始めたきっかけと、今後の目標を聞かせてください。

鈴木

珠算は小学2年生のときに母から薦められて始めました。最初のうちは楽しく、大会にもなるべくたくさん出場するようにしていたんです。中学生になると、できない問題に落ち込むこともあったのですが、集中力や忍耐力がついてきて次第に粘り強く挑戦できるようになり、県大会に出場し好成績をおさめられるまで腕を磨きました。

転機となったのは、商業高校に進学して珠算部に入部したことです。全国大会で腕を競うほどレベルの高い先輩に出会い、どこか井の中の蛙だった自分も「先輩に負けたくない」という一心で練習に打ち込みました。高校生になって初めて団体戦に参加したのですが、自分が足を引っ張ってはいけないという責任がある一方で、共通の目標に向かって練習に励み、仲間と喜びを分かち合うことができ、充実感も増しました。先輩や顧問の先生の熱心な指導のおかげもあって全国大会で団体・個人とも優勝できました。

大学の珠算部の仲間とは、実は高校生のときに出場した大会で出会っていました。普段は過去問題を解くなどして個人で腕を磨き、大会前には学年に関係なく、高い点数を出せるメンバーでチームを組みます。部長にうまく部をまとめてもらい、また他の部員のサポートなどもあったおかげで、今回のような成果を挙げられたので感謝しています。今後は部として13連覇を狙いたいですし、私自身も満点を取れるように練習を重ね、多くの大会に出場して経験を積んでいきたいですね。

取材・文山元裕介(経営学部3回生)
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