珠算は小学2年生のときに母から薦められて始めました。最初のうちは楽しく、大会にもなるべくたくさん出場するようにしていたんです。中学生になると、できない問題に落ち込むこともあったのですが、集中力や忍耐力がついてきて次第に粘り強く挑戦できるようになり、県大会に出場し好成績をおさめられるまで腕を磨きました。
転機となったのは、商業高校に進学して珠算部に入部したことです。全国大会で腕を競うほどレベルの高い先輩に出会い、どこか井の中の蛙だった自分も「先輩に負けたくない」という一心で練習に打ち込みました。高校生になって初めて団体戦に参加したのですが、自分が足を引っ張ってはいけないという責任がある一方で、共通の目標に向かって練習に励み、仲間と喜びを分かち合うことができ、充実感も増しました。先輩や顧問の先生の熱心な指導のおかげもあって全国大会で団体・個人とも優勝できました。
大学の珠算部の仲間とは、実は高校生のときに出場した大会で出会っていました。普段は過去問題を解くなどして個人で腕を磨き、大会前には学年に関係なく、高い点数を出せるメンバーでチームを組みます。部長にうまく部をまとめてもらい、また他の部員のサポートなどもあったおかげで、今回のような成果を挙げられたので感謝しています。今後は部として13連覇を狙いたいですし、私自身も満点を取れるように練習を重ね、多くの大会に出場して経験を積んでいきたいですね。 |