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教員紹介

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芦田 昇 芦田 昇
芦田 昇
教授
Noboru ASHIDA
所属学科
薬学科
研究室
炎症・再生機構研究室
専門分野
生物系

経歴概要

出身大学院・出身大学他

1993年 京都大学医学部 医学科 卒業 2002年 京都大学大学院医学研究科 内科系専攻 博士課程修了

研究者になったきっかけ

研究者になったきっかけ

炎症反応が生体維持になくてはならない機構であることには、疑いの余地がありません。にもかかわらず、炎症はほとんどすべての病気の原因とされており、西洋医学においてはひたすらに悪者扱いされています。そして研究者は炎症に原因を押し付けることで、ある種の思考停止に陥っているようにさえ思われます。そのことに違和感を感じ、そんな偏見を持たずに炎症反応を捉えることで病気の新たな仕組みが見えてくるのではないか、そしてなにより、そのような視点を持つことが新しい治療法や創薬につながるのではないか、と留学中に思ったのが今の研究を始めたきっかけです。

研究について

研究分野・テーマ

炎症反応制御による抗線維化・再生医療の開発 / Establishment of therapy for tissue fibrosis and regeneration by regulating inflammatory responses.

炎症の結果として生じるとされる組織の線維化は、ほぼ全てと言っていいほどに様々な疾患の原因かつ増悪因子です。このためその治療法の確立が強く求められていますが、いままで有効な治療法は開発されていません。我々は炎症反応の制御メカニズムを詳細に研究する中で、炎症と線維化が単に原因と結果の関係ではないこと、また線維化の制御が組織再生に結びつくことに気付き、それを基盤とした抗線維化・再生医療の確立を目指して研究を行っています。

研究テーマへの想い

病気は、患者さんの人生を一変させてしまいます。しかし、治療法のない病気はまだ山のようにあります。研究にはさまざまな目的がありますが、我々の研究室は1人でも多くの患者さんに貢献すること、すなわち薬のない疾患に対する薬を創って一刻も早く患者さんに届けることを目的としています。それは極めてchallengingなことであると同時に、果てしなくやりがいのあることでもあります。

学生へのメッセージ

芦田 昇 学生へのメッセージ 芦田 昇 学生へのメッセージ

学生へのメッセージ

薬学部は、立命館大学における唯一の医療系学部です。医療に関わる学部が他と根本的に違うのは、学びも研究も、全ての目的が「患者さんのため」であるという点です。そのことを自負と誇りとして、学生生活を送ってほしいと思います。