1987年 摂南大学 薬学部 衛生薬学科 卒業
私が薬剤師を目指したのは父が漢方薬局をしていたのと病院の薬局窓口で白衣姿の薬剤師さんを見て単純にあこがれたからです。実際の薬剤師業務の何かを知らずに大学卒業後は2年間調剤薬局に従事、母校の嘱託講師を1年、理化学機器の会社の管理薬剤師を経た後、33年の長きにわたって大学病院の薬剤師として働いてきました。臨床薬剤師として長く働くことになったことは予想外でしたが、今は働き甲斐のある職種だったと改めて感じています。
他者との関わりの重要さ
私が臨床薬剤師として病棟活動を長く経験したことには、服薬指導のほかに薬学的管理、病棟カンファレンスの参加、チーム医療等様々な業務があります。そこに必要なものは薬学的な知識だけではなく、処方において正しく適正使用されているかの判断、他者(患者・医師・看護師・コメディカルの方等)とのコミュニケーション能力がとても大切だということを学生の方々へ伝えたいと思います。また、プライマリーケアの重要性を啓蒙してもらえる薬剤師になってもらえればと感じています。