1984 長崎大学大学院薬学研究科薬学専攻修士課程 修了 1994 博士(薬学)九州大学
学生時代は生化学、毒性学、環境化学分野の研究から薬学の世界に入ったのですが、約30年前の大学病院薬剤部勤務時に当時の厚生省から発出された、重篤な医薬品間相互作用報告(いわゆる、くすりの飲み合わせ)について、その原因やメカニズムを基礎実験で解明したいと思い、動物や細胞等を使った中枢移行を中心にした薬物動態に関する研究を始めました。臨床で問題となっていることを研究したいという気持ちは今も変わりません。
医療薬学・医薬品情報学
「育薬」の観点から、医薬品の適正使用と薬物療法の最適化を指向します。
くすりは「創薬」を経て世に出た段階では、千人程度の人にしか使われていません。市販後に爆発的な数の症例で使用されるケースもあり、その後を見守り、育てていくのが「育薬」です。くすりを使う人のために、研究を通じ安全で適正な薬物療法に貢献できればと思います。
薬剤師を目指す学生を、医療人として誇れる姿で世に送り出す
「医療の担い手」である薬剤師を目指す学生を、医療人として誇れる姿で世に送り出すことが、長く臨床現場におり、多くの医療従事者を見てきたものの務めだと思っています。 学生のうちから、くすりはその生涯を見守り成長させていくものであること、そのためには薬剤師や創薬をはじめとした研究等、薬学に携わる全ての人は、生涯向上心を忘れず自身のライフタイムマネジメントを行う必要があることを授業や実習、研究を通じて伝えていきたいと思います。