language


文字サイズ


教員紹介

一覧へ戻る

井上 大輔 井上 大輔
井上 大輔
助教
INOUE Daisuke
所属学科
薬学科
研究室
分子薬剤学研究室
専門分野
化学系

経歴概要

出身大学院・出身大学他

2007 就実大学 薬学部 卒業 2009 岡山大学大学院 医歯薬学総合研究科 創薬生命科学専攻 博士前期課程 修了 2013 岡山大学大学院 医歯薬学総合研究科 創薬生命科学専攻 博士後期課程 修了

研究者になったきっかけ

研究者になったきっかけ

高校生時代に、身近な親族が病気や薬による副作用に苦しんでいるのを目の当たりにして、しっかり効いて有害作用で苦しむことのない医薬品を開発することはできないのだろうか、と考えるようになり、薬学に興味を持ちました。 その後、薬に関われる研究者になりたいと思い、薬学部へ進学しました。学生時代に、薬剤学では薬物動態やDDS、製剤研究を通じて、服用した薬の生体内挙動を制御できたり、その研究が薬をより有効かつ安全な医薬品開発に繋げることができることを知り、薬剤学についてより深く知りたいと思うようになりました。その後、経鼻投与後の薬物吸収評価と吸収予測モデルの開発という研究課題を進めていく中で、その独創性と発展性に魅力を感じ、研究の楽しさを知りました。

研究について

研究分野・テーマ

薬物吸収の速度論的モデル化による体内動態制御と製剤化研究への応用

投与後の薬物の体内動態解析データを基に、薬物速度論的モデルを構築することで、モデルによる薬物吸収予測を可能とし、製剤化研究へと展開することで、これまでにない新規な製剤開発へと繋がる研究を行っています。

研究テーマへの想い

現在、例えば、認知症や精神神経疾患にような中枢系疾患では、急増する患者数に伴い医薬品ニーズが高まる一方で、その治療薬を開発することは難しいのが現状です。 その要因のひとつとして、中枢領域へと十分量の薬物を送達することができず、その結果、有効性が示されないことが挙げられます。このように、医薬品の開発では、薬物吸収や生体内での組織移行性をしっかりと把握し、体内動態を予測し、制御できることが重要となります。そこで、薬物吸収や組織移行を速度論的モデル化し、高精度に予測できる評価法があれば、治療薬をより有効な製剤とするための研究が可能となり、有効かつ安全な新規医薬品の開発へと展開できるものと考えています。これら基礎研究を通じて、世の中にない新規知見を提供し、社会に広く貢献できればと思っています。

学生へのメッセージ

井上 大輔 学生へのメッセージ 井上 大輔 学生へのメッセージ

学生の皆さんが研究の楽しさを経験しながら、日々の研究活動をうまく進めていけるようにサポートしたいと思っています

研究活動では、自身で研究課題の調査や実験計画の立案を行うことで、課題解決能力や研究遂行力を身につけることができます。研究活動を通じて学んだ知識や身につけた技能は、将来、研究者としてだけではなく、例えば、薬剤師として医療現場で活躍するためにも役立つ能力となります。研究ではひとりで課題を解決することが難しいことも多くあります。学生の皆さんが研究の楽しさを経験しながら、日々の研究活動をうまく進めていけるようにサポートしたいと思っています。

関連リンク