・1980 京都薬科大学 薬学部 卒業
前職で担当した採用面接では、「薬剤師になったきっかけ」を採用希望者に聞いていたことが思い出されます。熱意と希望に燃える回答が皆さんからいつも返りました。 一方、当の私は当時何て答えただろうかと自問してみるものの、思い出せずにいます。 当時は何も考えずにいた姿がそこにあり、いい加減な昔の自分に苦笑しています。 その時に置かれた環境下で、自ら考えることができれば大丈夫。そう自分に言い聞かせてます。
安全を与える薬剤師になっていただけるよう、必要な「知性」「感性」「スキル」を繋いでいければと思ってます
医薬品あるところに薬剤師あり、といった言葉があります。薬剤師の意義を表した言葉です。一方、薬剤師だけでなく、全ての医療人は、「医薬品を扱う」という意識を常に持つことが重要です。 医薬品は生理活性を持ち、投与により我々の体に良くも悪くも影響を与えます。それは当然のことであり、また驚くべき事実でもあります。薬を処方する、調剤する、与薬する。すなわち、医薬品を扱う時には、畏敬と恐れの持ちを持つことが必要です。その気持ちは、実臨床での「医薬品の有効性と安全性の確保」に繋がります。 投薬される患者側の安全は勿論のこと、医療過誤を起こさないという医療者側の安全も確保することが医療現場では求められます。そのためには、扱う医薬品を知る事。すなわち、医薬品情報が必須です。適正に迅速に情報を集め、伝えていくこと。薬剤師に求められる業務の一つです。 活躍するフィールドの違いがあっても、安全を与える薬剤師になっていただけるよう、必要な「知性」「感性」「スキル」を繋いでいければと思ってます。