2010 香川大学農学部 卒業 2015 愛媛大学大学院連合農学研究科生物資源利用学専攻博士課程 修了
学生時代は様々なタンパク質リン酸化酵素の研究を行っていました。そのなかで、誰も知らない事象について、自ら仮説を立て、実験によって証明していく、その面白さにはまり研究者を志望するに至りました。研究は思うようにいかないことの連続ですが、だからこそ誰も考えつかないような興味深い事実が隠されているのだと思っています。
神経疾患の発症メカニズムについて
遺伝子の変異によって引き起こされる、神経疾患の発症機構や病態について分子レベル、細胞レベルで解析を行っています。
これまでに、疾患の原因となる遺伝子は数多く同定されているものの、多くの遺伝子疾患において発症を引き起こすメカニズムまでは明らかにされていません。 私が研究対象とする神経疾患も特定の遺伝子の変異によって引き起こされることが知られていますが、その発症メカニズムは明らかにされておらず、効果的な治療法はありません。 そこで、当該遺伝子を取り巻く細胞内シグナル伝達機構について解析を行い、治療薬創製の手がかりとなるような、役立つ情報を発信することを目標に、研究に取り組みたいと考えています。
生命科学の面白さを伝える
私は薬学部出身者ではありませんが、「科学」の面から、薬学部の教育に貢献できればと考えています。また、研究面では生命科学の面白さを体験できるような指導を心がけています。授業、実習および研究室活動を通じて、皆さんが立派な社会人として巣立っていくために少しでもサポートできればと思っています。