1977 京都薬科大学 薬学部 卒業
薬剤師は「国民の健康を守る」のが仕事です。薬剤師というと製薬会社や病院、薬局で働くだけのイメージかもしれませんが、薬剤師の職能を広い目で見てください。企業で医薬品や健康食品、化粧品を開発する薬剤師、警察の科学捜査班や麻薬捜査官の薬剤師、検査機関で化学分析を行う薬剤師、行政や教育機関で働く薬剤師など多くの職場で活躍しています。「薬を通じて人々の健康を守り、人々の役に立っている」と実感できるやりがいのある仕事だと思います。
処方箋に記載された散剤を正確に調剤するための知識、技能を指導した。基本的な処方箋を用いて処方監査(用法用量、相互利用、粉砕の可否、検査値などの確認)、調剤、正しい器具の使用方法、調剤薬監査を指導した。
薬剤師がフィジカルアセスメントを始めるための基礎知識と方法、副作用の早期発見のために活用出来るバイタルサイン等の収集手技を指導した。心配蘇生法の指導を行った。
実際に即した散剤処方箋を用いて処方監査、調剤、調剤薬監査を指導した。OSCEに向けた手技指導を徹底的に行った。簡易懸濁法の指導なども行った。
学生へのメッセージ
私は大学病院薬剤部勤務経験や薬局での薬剤師業務の経験だけでなく、現役の薬剤師としていろいろな情報を学生たちに伝えたいと思います。今、検査値が記載された処方せんを受け調剤をしているのですが、薬物療法に活かす検査値の読み方を実践で学んで、検査値から病態を読み解きアプローチしていく大切さを実感しています。また受講している最新の情報、吸入薬指導薬剤師講座や在宅医療薬剤師講座の内容なども伝えていきたいと思います。少子高齢化が進む日本においては市販医薬品によるセルフメディケーションの推進や在宅介護、医師や看護師、介護士と連携した地域医療の推進など薬剤師の社会から求められる役割は今後より多様に、そして重要になっていくとも考えられます。そこで必要になるフィジカルアセスメントの授業を担当しており、聴診器の使用法や血圧測定などのバイタルサインの手技指導だけでなく、心肺蘇生法の指導もしています。次世代を担う学生たちに役立つ情報を提供出来るように頑張りますので、しっかり身につけてくださいね。