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教員紹介

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水野 由美子 水野 由美子
水野 由美子
講師
Yumiko Mizuno
所属学科
薬学科
専門分野
医療薬学系
担当科目
医療薬学実習1|医療薬学実習2|実務前実習

経歴概要

出身大学院・出身大学他

1984年3月 京都薬科大学薬学部薬学科 卒業 1986年3月 京都薬科大学大学院薬学研究科薬学専攻博士前期課程 修了 1986年3月 修士号(薬学、京都薬科大学)取得

薬剤師について

薬剤師について

幼い頃から皮膚が弱く薬のお世話になる日々でしたので、薬の大切さに関し身を持って感じており、医療系の職種に就きたいと考えていました。その後、大学、大学院で薬学を学ぶなかで薬剤師としての大きなやりがいを見出しました。それは、当時米国では既に実践されていた「クリニカルファーマシー」の概念であり、特にその患者指向性に非常に強い衝撃を受けました。実は、私自身、「処方箋を正確に調剤する能力」を薬剤師の最も重要な職能のひとつと漠然と考えていましたが、「クリニカルファーマシー」の概念は昨今の「かかりつけ薬剤師」、「チーム医療」にも通ずるものであり、薬剤師の職能の高さを感じました。結局、私は急遽就職希望を変更し大学院修士課程に進学することにしました。大学院修士課程では、病院薬剤師として自身を活かし「クリニカルファーマシー」の推進に少しでも寄与したいと考え、研究、病院実習の経験を積むことになりました。

教育活動

医療薬学実習1

・処方監査で、添付文書、インターネットなどを活用させ医薬品の用法・用量が適切か否か、併用薬の相互作用、配合変化の有無などを学生に順次質問・回答させることを通じ、科学的根拠に基づいた説明が重要であることを理解させた。 ・散薬の秤量で、デモンストレーションをした後、学生ごと個別に指導し、調剤の具体的手技を習得させた。 ・小児用量の計算・処方監査などの理解、定着を図る目的で、レポート提出を課し、その添削をした。

医療薬学実習2

・実習書に例示されたモデル症例に関し、学生をグループに分け、グループディスカッションを通じ、処方監査を理解させた。ディスカッションの結論をホワイトボードに記載させたうえ、各グループから発表させ、批評を加えた。 ・学生を薬剤師役、教員を医師役として疑義照会の実際の過程をロールプレイングした。薬剤師の提案により処方変更となった場合について、重点的に指導した。 ・学生の理解度を評価する目的でレポート提出を課し、実習内容、方法の改善に活用した。

実務前実習

・処方監査で、処方薬の適正使用を考察する目的で、薬用量の計算方法、計算の根拠、その根拠の妥当性などの根拠、考え方を解説した。 ・理解の定着を計るため、レポート提出を課し添削した。 ・資料を用いて簡易懸濁法の実施手順、臨床的意義、病棟・在宅時の注意点などの予備知識を解説した。そのうえで学生に実際に操作させた。 ・OSCEへの予行演習として、散薬の秤量、散薬の調剤薬監査の手技を習得させた。希望者には補習を実施し、手技の定着を図った。

学生へのメッセージ

水野 由美子 学生へのメッセージ 水野 由美子 学生へのメッセージ

学生へのメッセージ

立命館大学薬学部ホームページの「学部紹介」に「薬学科の教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)」が公開されています。私は、薬剤師として大学病院薬剤部および調剤薬局で延べ10年以上勤務しましたが、職場が変わり組織・規模が変わっても医療現場で薬剤師が要求される事項に対応する力を付けるため、上記「カリキュラム・ポリシー」はとても簡潔にまとめられていると思います。医療系の種々職種のなかで、例えば有機化学などの基礎化学を履修する者は薬剤師のみと言っても過言ではありません。そうした薬剤師ならではの知識が医療現場では必要とされています。また、現場で薬剤師業務を遂行するうえでは、患者様、ご家族の気持ちに寄り添い、相手の立場に立って考える能力がとても重要であったと考えています。担当させていただいている四回生の皆さんの実習等を通じて基礎力の醸成に向け工夫して指導にあたりたいと考えています。また、周囲に配慮できる人間性の重要性について、普段、学生の皆さんに接する際、私自身も心掛けつつ、学生の皆さんにもお伝えしたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。