学生生活、学業において、互いに切磋琢磨しながら、成長するしくみ
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Diversity on Campus
立命館大学は、3キャンパス、14学部からなる総合大学。3万人を超える学生、400を超えるクラブ・サークル活動があり、多様な出会いの場があります。薬学部のある広大なびわこ・くさつキャンパス(BKCキャンパス)は、1万3千名を越える学生を抱え、主体的な学びを支える快適な学習環境、多様な情報環境を備えた学習空間を提供しています。
総合大学だからこそできる全学共通の教養教育の選択肢の広さも特徴のひとつです。専門領域外の知識は、幅広い教養と確かな世界観、価値観をつくります。これが「立命館スタンダード」。研究面では、文系、社会系、理系の垣根を越えた取り組みが、異分野融合の独創的な成果を生み出す土壌になっています。
教育関連施設のほか、スポーツを楽しめるグランドやプールがあり、学生のさまざまな課外活動、心身ともに健康な学生生活を支える環境が整っています。また、学生の活動をバックアップする多様な奨励奨学金制度があり、正課や課外での主体的な活動を通した学びを推奨しています。
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Peer Learning
立命館大学には正課・課外に関わらず学生同士が学び合う「ピア・ラーニング」「ピア・サポート」という伝統的な取り組みがあります。
6年制の薬学部薬学科では、ピア・サポートの一環として5・6回生が1・2回生などの授業の指導・援助を行うPh.A(ファーマアシスタント)という制度を導入しています。
薬学部は1学年160人前後と少数のため、学年の壁を超え学生同士の距離が近いのが特徴です。そうしたつながりの深さを生かし、薬学科では2015年度から1回生が学ぶ『薬学基礎演習』に6回生がPh.Aとして講師役を務める実務体験を導入しています。
病院や薬局での実務実習を終え成長したPh.A(6回生)の指導を受けながら、実際に散薬や水薬を調合する実技を体験し、6年後の自らを思い描いてもらうことが大きな目的となります。
またコミュニケーション力の向上、伝え方の工夫など教える立場の6回生にとっても大きなメリットとなっています。学年や経験の違いを超えて学生が互いに切磋琢磨しながら成長するしくみがあります。
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Communication Skills for Medical Professionals
将来の薬剤師を目指す学生には、医療人として患者との間で、またチーム医療を行うメンバーとの間で良好な信頼関係を築くために、高いコミュニケーション能力が求められます。薬学科1回生配当科目「コミュニケーション演習」は、その第一歩、入門篇として基本的な対人コミュニケーションについての知識の習得と、技能、実践力の獲得を目指すものです。
演習では、適切な聴き方、質問を通じて相手の考えや感情を理解するように努めることや、適切な手段により自分の考えや感情を相手に伝えることができるようになることを目指します。少人数でのグループワークやロールプレイ、ディスカッションや意見発表を通じて、「聴き手に求められること」・「受容的に聴くこと」・「相手の立場になって情報を伝えること」・「的確な指示を行うこと」・「相手の気持ちに立って話をすること」を実践的に学びます。
また、アサーショントレーニングやアンガーマネージメント(怒りの対処法)トレーニングも行います。全15回の演習の後半では、薬局での患者対応を想定したDVD視聴や態度の評価、学生間や模擬患者を交えたロールプレイを実施し、医療におけるコミュニケーションについての認識を深めます。
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Role of Pharmacists
薬学科2回生配当科目「薬学応用演習」では、「災害派遣演習」・「不自由体験(車椅子、視覚障害)」・「福祉施設訪問」・「薬害患者との対談」・「人体の解剖実習」などを通じて、将来医療現場で活躍するものとして、社会における医療や福祉について、理解を深めることを目的としています。
不自由体験の車椅子では、車椅子の操作、エレベーターの乗り降り、補助者による階段の上り下りを体験します。視覚障害体験では、アイマスクをして白杖による歩行、階段の上り下り、また点字の読み書きがどのようなものかを体験します。薬学部では低回生時から、実社会に根ざした薬剤師としての視野を学ぶ環境があります。