それぞれの学術分野での研究活動に加え、他学部や他機関と協力した特徴ある研究プロジェクトを推進しています
総合科学研究機構・システム視覚科学研究センターは、立命館大学の2つのキャンパスに跨る6学部の先生方にご参加いただいている、学際的・国際的共同研究拠点であり、日本で最初に設立された視覚研究センターです。再生医学・実験的神経科学・理論的神経科学、実験的心理学、ロボティクスの研究者が協力し、日本が世界をリードしている視覚再生の来る臨床応用時代に向けて貢献すべく多角的な基礎研究を行っています。
高齢者社会においては年齢とともに増加する視覚障害が、QOLの低下や労働力の減少を招きます。研究を通じて健康寿命の延長に不可欠な視覚の維持・向上を目指すことにより、社会に貢献していきたいと考えています。
(http://ivrc.jp/)
稀少疾患って、聞きなれない名前だと思います。その啓蒙活動のために、2月最終日を世界希少・難治性疾患の日(Rare Disease Day)として、スウェーデンにて2008年から活動が開始されています。なお、厚生労働省では患者数が5万人に満たない疾患を稀少疾患としています。この疾患はいずれも治療の必要性が高い疾病ですが、治療を必要とする患者さんの絶対数が少ないため、早期診断の確立、治療薬、医療機器の研究・開発が進まない傾向にあります。そこで私たちは、薬学部と生命科学部合同で研究体制を構築し、他大学医学部・病院と協力し、製薬会社等と連携することで、稀少疾患の発症メカニズムを明らかにし、診断法・治療法の開発や治療薬の創製に結びつく開発をめざし、2015年より活動を開始しています。具体的な研究対象の病気の名前は、線毛病(ファンコニ症候群も)、レット症候群、プラダー・ウイリー症候群、核膜病です。でもこれらの病名もきっと初耳でしょうね。興味のある方は、私たちの活動ホームページをご覧になってください(https://ritsumei-rarediseases.net)。
これらの病気のことを、みんなで一緒に勉強、研究してみませんか?
「これがある病気にかかわる遺伝子だ」、「この物資がある病気に対して有効だ」ということがわかっても、それが「くすり」として患者のもとに届かなければその時点ではまだ研究者の自己満足に過ぎません。「くすり」になりそうな物質の性質(水にどのくらい溶けるの?分子量は?pKaは?etc)、副作用・毒性の有無、体内での物質の運命(薬物動態といいます)を検討した(非臨床試験)後に、臨床試験を経て初めて「くすり」として患者のもとに届くのですが、臨床試験でふるい落とされるものもたくさんあります。我々は、臨床試験の成功確率を上げるために、その前段階である「非臨床試験」でのヒトでの薬物動態の予測精度の向上、適切な製剤化の方法の確立を目指して、国内製薬企業とそれに関係する企業49社(2020年1月現在)、8大学との産学連携コンソーシアムを形成し、様々な共同研究を展開しております。また、iPS細胞より分化させた小腸、肝臓など細胞を利用した人工生体モデル(Multi-Physiological System、Organ(s)-on-a-chip)の薬物動態予測への応用を目指し、理工学部・スポーツ健康科学部の先生方と「バイオメディカルエンジニアリング研究センター」も設立し、学内の他分野の研究者とも密接に共同研究を展開しております。
(https://www.ritsumei.ac.jp/research/center/drug_discovery/)