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2023.12.11

2023.12.11

医学生・薬学生・看護学生合同で多職種連携教育プログラムを開催しました

立命館大学薬学部、滋賀医科大学医学部および看護学部の3学部合同で、多職種連携(※)教育プログラムを開催しました。
※多職種連携とは、医師・薬剤師・看護師など、医療に携わる様々な職種が連携することを指します。

滋賀医科大学との多職種連携プログラム3


新型コロナウイルスへの対応時にみられたように、患者さんにとってより良い医療を提供するためには、医師・薬剤師・看護師といった医療に関わる様々な職種がチームとして連携する必要があります。そのためには、医師・薬剤師・看護師になってから他の職種のことを知るのではなく、学生の時からお互いの職種を知り、共に学ぶことで、医療人としての価値観を共有することが重要となります。
立命館大学薬学部と滋賀医科大学は、従来から医療人養成のための教育に取り組んでいましたが、医療人としての価値観を共有した医師・薬剤師・看護師を育成するため、新たに「立命館大学薬学部と滋賀医科大学との多職種連携教育プログラム」を実施することにしました。プログラム初回となる今年度は、立命館大学薬学部に滋賀医科大学医学部・看護学部の学生が集まり、「高齢者と家族の暮らしについて考える」をテーマとしたプログラムを実施しました。学生達はチームに分かれ、医学生・薬学生・看護学生の立場から意見交換を行い、各チームが取りまとめた意見を発表しました。学生達は、価値観を共有することや、多職種が連携しチームとして医療を提供することの重要さや難しさを知り、これまで学んできたことの実践が簡単ではないことを学ぶことができました。今回の取り組みは、滋賀県で医療人を養成する立命館大学薬学部と滋賀医科大学にとって初めての試みでしたが、今後も継続的にプログラムの内容を見直し、協力して医療人の養成を行いたいと考えております。


【多職種連携教育プログラム概要】
・会場:立命館大学びわこ・くさつキャンパス
・開催日時:2023年11月25日 10:00~12:30
・参加学生:立命館大学薬学部生15名、滋賀医科大学医学部・看護学部生10名
・プログラムの内容:
今回のプログラムでは、これまで地方で一人暮らしをしていた祖母が、東京に住む息子の家族と同居することになった、というストーリーを基にワークショップを行いました(※)。同居当初は歓迎されていたものの、祖母に認知症の症状が現れ、家族(母親)の介護負担が増していくにつれ、同居することが難しくなってきました。家族で話し合いを行いますが、祖母を含めた家族全員が満足できる解決策は出てきません。
このような一律の答えがない課題に対し、医学生・薬学生・看護学生混成のグループで、KJ法をもちいて議論を行い、「どうしたらおばあさんは幸せに暮らせるだろうか」についてプロダクトを作成し、発表してもらいました。
※文部科学省プロジェクト「昭和大学 在宅チーム医療教育推進プロジェクト」の一環で作成された動画を基にワークショップを実施

滋賀医科大学との多職種連携プログラム1

滋賀医科大学との多職種連携プログラム2


【プログラムに関するお問い合わせ先】
・立命館大学薬学部事務室 pharm1@st.ritsumei.ac.jp