卒業生インタビュー 04
深尾 昂佑KOSUKE FUKAO
立命館大学大学院薬科学専攻博士課程前期課程 2022年度修了
小野薬品工業株式会社 山口工場 製造課
在学時のエピソード
研究を通して獲得した新たなスキル
在学中は特に「研究」に注力しており、プラナリアという小さな生物を用いて脳神経の再生メカニズムの研究を行っていました。毎日研究室に通い、仮説や実験によって得られる結果について不明点があれば、先輩や先生に相談したり、自ら論文を探して閲読したりすることで解決してきました。
研究は思い通りに進まないことも多く、大変な日々でしたが、諦めずに課題解決に取り組んだ経験は非常に貴重であり、現在の仕事にも大いに役立っています。
卒業後のエピソード
勘や記憶に頼らず確実に業務をこなす
医薬品の製造においては、さまざまな法律や規則、基準、方法に基づいた手順書に従って作業を行います。入社後の研修でさまざまな作業を見学した際、ベテランの上司から「作業手順をあえて覚えない」という話を聞きました。これは、人間はミスをする生き物であり、手順を覚えてしまうと勘や記憶に頼ってミスを犯す可能性があるため、そのリスクを最小限にするための工夫だそうです。この言葉は私に強い印象を与え、現在でも作業を行う際には、勘や記憶に頼らず、必ず手順書を確認しながら実施するよう心がけています。
今後の目標・夢
世界中の患者さんに医薬品を届ける
現在、私は山口工場で製造した医薬品を国内のみならず、海外にも届ける取り組みに挑戦しています。手順書の策定や包装設備に関する業務において、私が主体となって進めた結果、つい先日、海外向け製品の初出荷を達成することができました。今後も、当社の製品を世界中の患者さんに届けるための取り組みに挑戦し続けていきます。
立命館大学薬学部では、勉強が忙しいと感じることもあると思いますが、それはあなたが将来、優れた薬剤師や研究者等の薬のスペシャリストになるための重要なステップです。総合大学として、他学部との交流も盛んで、多くの仲間と出会うことができます。私自身も忙しいながら、サークル活動やアルバイトにも力を入れ、学業だけでなく幅広い視野を持つことができました。高い水準の教養を身につけながら、仲間と共に学びやすい環境で充実した大学生活を送りましょう。立命館大学での経験は、あなたの未来に大きな力を与えてくれることでしょう。