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教員紹介

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文 小鵬 文 小鵬
文 小鵬
助教
Wen Xiaopeng
所属学科
創薬科学科
研究室
薬効解析科学研究室
専門分野
生物系

経歴概要

出身大学院・出身大学他

2011 広東薬科大学 薬学部 卒業 2015 京都府立医科大学 医学研究科 医科学専攻 修士課程 修了 2019 京都府立医科大学 医学研究科 統合医科学専攻 博士課程 修了

研究者になったきっかけ

研究者になったきっかけ

子供の頃から、「人体の謎」や「世界の謎」などの科学シリーズのテレビ番組を好んで観ていました。 当時、頭の中に様々な疑問が浮かび,その答えを見つけた時がとても楽しい瞬間でした。思えばこれが研究者としての私の原体験です。「どうして人はそれぞれ違うのか」、「どうして人は病気になるのか」、「生から死の瞬間には何が起こるのか」、私が子供の頃から問い続けてきた疑問には未だ答えがありません。答えを探し続けると,また新たな疑問が生まれてきます。 人は外見だけではなく、好きなもの,怖いも,感動するもの,色んなことがそれぞれ大きく違います。大学に進学し、薬理学の勉強を通じて同じ薬でも人により、効果が違うことを知りました。どうして人により薬の効果や副作用が違ってくるのか?その答えを見つけるため,病気の原因や薬の効き方をについてもっと詳しく知りたい!と思い研究者の道に足を踏み入れました。現在は,個々の患者さんに最適な治療法の開発を目指し,日々楽しく研究活動を続けています。

研究について

研究分野・テーマ

腸内環境および酸化ストレスと神経変性疾患の関連性解析

高齢者において発症しやすいパーキンソン病やアルツハイマー病などの神経変性疾患の発症メカニズムを,他の臓器異常との関連という視点から解明し、新たな予防、治療法の開発を目指します。

研究テーマへの想い

大きな体は小さな細胞から構成されています。臓器と臓器はお互いにシグナルを伝達、交感しながら、体の恒常性を維持しているので,1つの臓器で異常が起こると他臓器の機能にも影響が及びます。 神経変性疾患であるパーキンソン病やアルツハイマー病は,異常なタンパク質の凝集や蓄積による神経細胞死により発症すると考えられていますが、タンパク質動態の異常が引き起こされる原因は未だ明らかではありません。 最近、脳とは関係がないように思われる口腔内や腸内の細菌と神経変性疾患の発症との関係が注目されています。また糖尿病などの生活習慣病による全身的な炎症状態も神経変性疾患の発症に関係することが明らかになってきました。 現在,パーキンソン病やアルツハイマー病の有効な予防法はなく,発症時には既に神経細胞死が起こっており有効な治療法もありません。臓器関連という視点から,神経変性疾患の発症メカニズムを解明し、関連臓器の正常化や関連因子の検査により、予防や診断ができるではないかと考えています。

学生へのメッセージ

文 小鵬 学生へのメッセージ 文 小鵬 学生へのメッセージ

学生へのメッセージ

社会は人体と同じく細胞である「個」により大きな体をかたち作っています。一人一人の役割は小さいですが、グローバル化が進んでいる現在社会では、年齢・性別・人種・国籍に関係なく、誰もが社会にとって大切な存在です。「違いを認め合う心」は、何よりも重要なことです。 我々医薬従事者は社会を支えている人々が元気に毎日送ることに目指しています。一人一人の患者さんをサポートすることで社会が病気にならないように社会貢献を果たしています。薬学部の学生は「社会貢献の心」を持ちながら、勉強してほしいと思います。 時に,教科書に書かれてある知識はつまらないと感じることがあるかもしれませんが、研究や生活の中で見られる現象の解決に役立ち、さらに自ら調べた知識で新たな問題を解決することで、学習や仕事がより楽しくなります。 薬学生の皆さんには、普段の学習においても,将来の仕事においても、純粋な「探求の心」を持ち続けてほしいと思います。 違いを認め合う、社会貢献、探求の心を持って、一緒に進みましょう!