昨年、とても苦労して7月にようやく就職を決めた学生がいました。就職に対する意識は決して低くありませんでしたが、就職が最終目的といった考えで、「社会のためや人のために役に立ちたい」という意識が薄かったせいもあるかもしれません。100社以上の企業にエントリーするも、なかなか採用にはいたりませんでしたが、最後まであきらめず行動し続けた結果、ようやく1社内定が決まりました。その理由として彼は、「選挙演説でメモを見ながら話す候補者を見た時に、面接で予め言うことを決め、それを暗記して話すだけだった自分の姿を見た」という事で、自己開示ができたそうです。キャリアセンターでは、エントリーシートの書き方や面接の方法ではなく、「考え方」を伝えています。就活を通して、学生自身が自らの力で人生観や価値観、使命感を導き出せるよう心がけています。冒頭の彼は、くじけながらも行動し続けたことで、自分自身に対して問題意識を持つことができたのだと思います。

この4年間の中での学生の成長はすばらしいものです。その中でつかんだ答えは希望のものではないかもしれません。しかし、それこそが困難を乗り越える力なのだと思います。いつでもどんなときでも、それぞれが進んだところでベストを尽くせば必ず道は開けるものだと思います。(池田 真さん)

私は日頃、学生の課外活動の支援、主に学生団体が目標を達成するためのサポートをしています。みなさんから「こんな事がしたい!」という熱い思いを聞き、励まし、時には厳しい言葉をかけるときもあります。ですが、試合や演奏会の本番になると・・学生は、まるで別人のよう。学生オフィスでは、学生のみなさんの成長を間近で見ることができます。そして、それが私たち職員の喜びでもあります。

私が忘れられないエピソードと言えば、私の結婚を記念して、学生たちがプレゼントしてくれたビデオレターと寄せ書きですね。普段、関わっている学園祭事務局や学芸本部、応援団吹奏楽部などが出演するビデオレターをRBCが制作してくれたのです。普段関わっている学生達が協力して1つのものを作ってくれたのは、本当に嬉しかったですね。

学生時代には、1人1人が違った「がんばった経験」を持っています。それを社会に出てからも忘れず、ぜひ活かしてください。

そして、大学時代の友人を大切にし、立命館大学の後輩達を応援し続けて欲しいですね。 (曽谷直樹さん)

学生さんの顔を覚えることが一番大変でした。学生会館全体の学芸・学術団体に加えて、体育会の一部の鍵も管理しているので神経を使います。でも、学生さんが来てくれると楽しいし、みなさんがいつもとても優しいので、感謝しています。

大学で学んだことを活かして社会に出ても頑張ってください。(山下誠一さん、篠原幸太郎さん)

お弁当を買うその短い時間の中で学生さんはたくさんのことを話してくれます。就職が決まったこと、成人式のこと、彼女にフラれたことなどなど…。卒業するから写真を一緒に撮ってほしいと言う学生さんもいます。卒業して何年もして会いに来てくれる学生さんや、帰国後に会いにきてくれる留学生の学生さんもいます。

だから、この仕事はやめられないですね。

大学で勉強したことやお友達を大切に。これから社会人になるみなさんは、そこで実力を出せるように頑張ってください!しんどさもいい財産。でも頑張りすぎないでね。待ってるから、いつでも会いに来てください!!(北尾美津子さん)

自転車に乗る学生さんを誘導していていると、時にはルールを守らない学生さんがいます。そんな時は、ついきつい言い方をしてしまい申し訳ない気持ちになることもあります。みなさん、ルールは守ってくださいね。
ですが、毎朝あいさつをしてくれる学生さんや、「ご苦労様です」と声をかけてくれる学生さんもたくさんいて、大変清清しく、嬉しいです。
これからも、皆さんが気持ち良く過ごせるように一生懸命業務に励みたいと思います。

ここでは、バスを利用される留学生の方も多いんですよね。ある時、バスの受付に来られた留学生の方にICカードの説明が上手くできなくて、傍にいた学生さんに頼んで、通訳をしてもらったことがあります。その学生さんが汗をかきながらも、一生懸命に伝えようとしてくれたのが印象的でした。
学生のみなさんとお会いするのは一瞬だけなんですが、後から「ありがとうございました」と言われるとうれしいですね。社会人になっても、挨拶をする礼儀正しい人になってもらえたらと思います。

卒業される皆様、社会に出てからも、立命館大学で学んだことを生かして活躍してください。

学生とは数え切れないほど思い出がありますが、ここ最近は、地域と新たな交流をおこなった学生たちのことが印象に残っています。 例えば、草津市の特産「山田ねずみ大根」。最初は、「この野菜を広めたい」という草津市からの相談が本学にあり、そこから、学生オフィスのスタッフが、2つの料理サークル(Cool ~Cooking of only love~ とSWEET BOYS)に声をかけたところ、たちまち彼らが学園祭やベースボールクリスマス‘2009を通じて、料理を提案し模擬店出店をしてくれました。栽培農家まで行って、何とかしようと考えてくれた学生もいました。職員がきっかけをつくり、学生が行動範囲を自主的に広げ、自分たちの力で切り拓いていく姿を見るのはすごく嬉しい。私は傍らで見ていただけですが、とても感動した事例です。

あらためて学生さんたちに思うことは、何をするにも体が資本ということ。それぞれが培った経験を表現するためには、体が言うことを聞かなければ発揮できない。社会人になっても、3食きっちり食事を摂り、健康には十分留意してほしいと思います。また、社会の基準である「時間を守る」ということ。物事を整理し、自分の力を発揮するための基本。大学生活で緩かったことも、社会ではいきなり厳しくなります。いずれにせよ、自分の長所や本学で学んだこと・経験したことを、社会で存分に活かしてほしいですね。

スペインの留学生の家で、インドの留学生がカレーを作ってくれたことが思い出に残っています。現地から持ってきたスパイスをも入れた本格的な、今までで一番おいしいカレーでした。その留学生は母国語をはじめとし、日本語も英語も堪能だったので、いつも「偉いなぁ」と感心していました。大学には何ヶ国語も話せる留学生が多く、頑張っている学生にはいつも感心させられますね。僕は引率者として、留学生とバスツアーに行くことも多く、広島や富士山などにも一緒に行きました。僕は仕事でしたが、すごく楽しかったのを覚えています。

卒業生は学生生活から社会人生活になり、最初、慣れるまでが少し怖いかもしれない。でも、その期間を過ぎると順風満帆にいくものだと僕の経験に基づいて言えます。働き始めると、仕事が忙しく感じる時もあると思いますが、お金も稼げるし、買えるものが増えるので、社会人の生活は本当に楽しみですね。ただ、学ぶことをやめるというわけではない。学生の時は勉強がつまらない時もあったと思いますが、卒業して社会人になると、学びたいことを選べる自由も手に入ります。学校での学び方や経験を活かして、自由に学んでいくことも楽しんでください!

「学びステーション」といえば、BKC学生のみなさんにとってわからない事があると「ちょっと立ち寄る場所」だと思うんです。それにも関らず、学びステーションに来た学生のみなさんを目的の場所へ案内すると、後から戻ってきてお礼の言葉を述べてくれる学生さんが多いのでうれしく思います。

社会情勢が不安定な時ですが、就職や進学などそれぞれのステージで頑張って下さい!

ここを利用してくれていた学生さんは、卒業してからも「おばちゃん、会いに来たよ!」とか「元気?」って来てくれたりするんですよ。そういう時はとても嬉しくなります。卒業した学生さんの中で結婚式に呼んでくれた人もいるんですよ。あと、プライベートで私たちが外食した時に、学生さんがバイトをしている時もあって、逆に声をかけられたりもします。私たちにとっては、なんだか子供たちと接しているような感覚ですね。

卒業するみなさん。不況に負けず、政治に負けず、健康に気をつけて、忍耐強く、彼氏・彼女と仲良くして頑張って下さい。みんなが卒業しても、私たちは、まだしばらくここにいるから、いつでも会いに来てね!

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