「シンクロ」は、「同調する」という意味のとおり、人・音楽と同調する競技です。チームでは8名全員が体の角度やタイミングを正確に合わせる必要があります。競技中は、常に自分の動きが見えないので、“感覚"で演技をしています。その感覚を鍛えるために、厳しいトレーニングは本番直前まで及びます。オリンピックの演技は、各国とも技術的にも体力的にも選手ができるギリギリのラインで競うので、まさに泳ぎきれるかきれないか、本番当日まで緊張感が続きます。演技中の笑顔の裏側にはこれまでの努力と代表選手としての責任が隠されているんです。
ぜひ、深さ3mのプールで行う演技のスピード感やダイナミックさ、同調性や女性ならではの美しさをじっくり見てもらいたいですね。
牧野容子さん(校友・父母課)
2000年シドニーオリンピック、2004年アテネオリンピック シンクロナイズドスイミングチーム銀メダリスト
カヌースプリント競技は、流れのない川や湖で一定の距離を漕いで順位を競い合う競技で、スタートからラストまで、見逃すことのできない白熱したスピード感のあるレース展開が魅力です。自然に囲まれた場所でレースができることも魅力であり、その時の川の流れや波の状況、風雨などの天候に対応していく力が求められます。大規さんがロンドンオリンピックで出場する短距離種目の200mは、さらに白熱したレースが見られると思います。大規さんが言われていたのですが、「カヌーの勝負は0.1秒遅いだけでも、順位が劇的に変わるもの」なんです。オリンピックの試合だと約30秒で勝負がつくので、スタートから目が離せません。
菅野誠一さん(経営学部4回生)
カヌー部 主将
「優雅」というイメージをもたれますが、忍耐力や体力が必要な、とてもアクティブなスポーツです。一番の魅力は、「自然を相手にしている」こと。レースにおいて、設定されたコースを速く帆走し、ゴールするためには、ヨットを帆走させる技術の他、風や波、潮を正確に読むこと、ひらめき、勘など多くの要素が必要です。海面をみたり、肌で感じながら、風の動きや強弱をキャッチし、進むコースを決めるんですが、自然は常に変化していますので、「絶対」という情報はないんです。読みが的中した時は爽快です!レースは海上で行うため、スタートラインは目に見えません。設定された見えないスタートラインを把握して、スタートの合図と同時にベストの状態で走り出す。わくわくする瞬間です!
吉岡美帆さん(経済学部4回生)
ヨット部(470級/クルー)
ホッケーの魅力はそのスピードです。ルールはサッカーに似ていますが、スピードははるかに速く、攻守の展開も速いので、試合はギリギリまで緊迫します。見どころは、「サークル」というゴール付近の区域内でのプレー。シュートは、サークル内からしか打つことができないため、サークル内でのプレーはゴールのチャンスになります。ぜひ、そのスリル感を楽しんでもらいたいです。また、スティックでボールを這わしながら、敵をかわして進んでいくドリブルも見ものです!女子ホッケーのユニフォームは、「スコート」と呼ばれるスカートです。ユニフォームに現れている「可愛らしさ」と敵とぶつかり合う「激しさ」を兼ね備えた女子ホッケーを、体感してもらいです。
小森彩花さん(文学部4回生)
ホッケー部(女子)キャプテン