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本研究室では、紫外発光素子や赤色発光素子の研究が行われている。
紫外線は近年、多くの分野で利用されつつある。例えば、空気や水の浄化などで注目を浴びている光触媒素子は紫外線を照射されることでその効力を発揮する。また、適度な紫外線は人体にとって免疫力を増加させるのに必須である。しかし、屋外の紫外線強度の増加による皮膚癌などの弊害が生じていることから近未来においては屋内による紫外線シャワーによる免疫力の向上および殺菌がなされると予測される。本研究では、紫外線発光素子としてZnF2:Gd3+を使用し研究開発を行い、空気清浄機などへの応用を試みる。
また、色の3原色である赤、緑、青色で、現在の無機ELのフルカラー化に向けて最も必要とされている色が赤色である。そこで、赤色発光素子の研究では、黄橙色発光で高輝度が得られているZnS:MnにGaを添加する事により、580nm付近にあるZnS:Mnの発光波長を長波長よりの赤橙色発光にシフトさせる事を目標にし、発光波長と発光輝度の両面から研究をすすめている。