政策分析技法入門 第3講 <演習問題解答>


演習問題(第3講)

 ある企業の固定費用(FC)は、生産量に関係なく600ドルで、可変費用(VC)は、生産量(Q)1単位あたり5ドルである。
(よって、総費用はTC=FC+VC と定義される)   (注:FC・・・Fixed Cost VC・・・Variable Cost)
 ここで、財の販売価格は、1単位あたり10ドルである。次の問いに答えよ。

  1)固定費用関数を求めよ。
  2)変動費用関数を求めよ。
  3)総費用関数を求めよ。
  4)総収入関数(TR)を求めよ。
  5)損益分岐点を満たす生産量を求めよ。
       (「入門経済数学 上」(E.ドウリング著 シーエービー出版 P.12 より)

<解答>
1) 固定費用は生産量(Q)から独立であるから、固定費用関数は、FC = 600 。これも関数である。
2) 可変費用は1単位あた5ドルであるから、VC = 5Q 。
3) TC = FC + VC だから、TC = 600 + 5Q 。
4) TR = PQ(ただしPは販売価格)だから、TR = 10Q
5) 損益分岐点は、TR = TCである。したがって、

    TR = TC
    10Q = 600 + 5Q
     5Q = 600     Q = 120

   が損益分岐点を満たす生産量である。


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