政策分析技法入門 第4講 <演習問題解答>


演習問題(第4講)

(1)A円の住宅ローンを、1年毎の末にx円ずつ返済して、n年で完済する(均等返還)年利率をr(少数表示)とすると、毎年の返済額はいくらか。

(2)年利率が8%(r=0.08)のとき、100万円を借りて10年で返済するとき、毎年の返済額はいくらか。

(3)今ある地方政府が,ごみ処理機械の購入を検討している。このごみ処理機械は、価格が1000万円、耐用年数が2年であり、1年後及び2年後に
  それぞれ500万円、600万円の便益をもたらすと予想されている。この時、地方政府が、費用便益法のみにもとづいて購入を検討するとすれば,
  果たしてごみ処理機を購入するかどうか答えなさい。ただし、利子率は1%とする。
 

<解答>
(1) 略。例題参照。

(2) (1)の結果を用いて、(1+r)10=1.0810=2.158925
      であるから、毎年の返済額は、
             0.08
     x = ━━━━━━━━━━ × 2.158925 × 100 = 14.90295
          2.158925 − 1

    よって、14万9030円となる。(計算は電卓で行う)

(3) 1年後の500万円の現在価値は、500/1.01 =495.05万円
    2年後の600万円の現在価値は、600/1.01=588.18万円

    495.05 + 588.18 = 1083.22 が 1000万円を上回るから、地方政府はごみ処理機を購入する。
 


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