演習問題
(1)在庫問題
ある商事会社で扱うある製品の売上量が1200単位であるとする。この品物を年間何回かに分けて発注することにする。
1回の発注量はいつも同じにするとして、最も経済的な発注量を定めよ。製品は、単価5,000円、1単位を1年間在庫させるのに
要する費用は単価の10%、1回の発注に必要な諸経費は7,000円であるとする。
(2)ある企業におけるある生産財について、その費用関数が、c = q2 + 100 と与えられている。このとき、以下の問いに答えよ。
1)限界費用関数と、平均費用関数を求めよ。
2)この財の市場価格が50ならば、生産量はいくらのとき、利潤は最大となるか。
<解答>
(1) 1回の発注量をxとする。このとき年間の発注回数は、1200/x である。
また、年間通じて、平均在庫数はx/2である。
したがって、総費用は、
1200/x × 7000 + x/2 × 500 = 250x + 8400000/x
これをf(x)とおくと、f´(x) = 250 − 8400000/x2 ∵1/x
= xー1
= 250(1 − 33600/x2
x2 = 33600、x = √33600 (≒183)のとき、f´(x)
= 0、
f"(x) = −2 × (−8400000)/x3 >
0 より最小値をとる。∵x>0
ゆえに、一回の発注量は、x = √33600 である。
(2)
1)限界費用 MC = 2q
平均費用 AC = (q2 + 100)/q
2)限界費用=限界収入=価格 のとき、利潤最大となるから、
2q = 50 q = 25 のとき利潤最大。