『増間の昔話』ホームページ、
『足がしびれた名主どん』(方言のみページ、
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2018/07/22
足がしびれた名主どん
カタカナ標準語訳
- ムカーシ、
- 昔、
- アル
- ある
- ウチン
- 家の
- シューギガ
- 結婚の披露が
- アッテナ、
- あってな、
- ソーエ
- そこへ
- ユヤーニ
- 祝いに
- デカケテ
- 出かけて
- イッター
- 行った
- トキン
- ときの
- ハナシダ。
- 話だ。
- ナヌシドンガ
- 名主さんが
- サイン
- 先に
- タッテナ、
- 立ってな、
- ヨニンノ
- 四人の
- オトーガ
- 男が
- イッション
- 一緒に
- ツレダッテ
- 連れ立って
- デカケターワケダ。
- 出かけたわけだ。
- ソンコロワ
- そのころは、
- コーユーコトガ
- こういうことが
- アットキワ、
- あるときは、
-
-
- アンデモ
- 何でも
- ナヌシドンノ
- 名主さんの
- マネセャー
- 真似さえ
- シテレバ、
- していれば、
- キット
- きっと
- マチゲャーガ
- 間違いが
- ネャーッチューワケデ、
- ないというわけで、
- アンデモ
- 何でも
- ナヌシドンガ
- 名主さんが
- ヤラッシャル
- やられる
- トーリン
- とおりに
- ヤッテターッチューコッダー。
- していたということだ。
- ダーカン、
- だから、
- ナヌシドンガ
- 名主さんが
- 「コンニチワ」ッテ
- 「こんにちは」と
- ユーッチュート、
- 言うというと、
- ツレン
- 連れの
- モンワ
- 者は、
- ミンナ
- みんな
- ヒトリズツ
- 一人ずつ
- 「コンニチワ」
- 「こんにちは」
- 「コンニチワ」ッテ
- 「こんにちは」と
- ツズケターソーダ。
- 続けたそうだ。
- コンダワ、
- 今度は、
- 「ゴメンナサイマシ」ッテ
- 「ごめんなさいまし」と
- ナヌシドンガ
- 名主さんが
- ユーッチュート、
- 言うというと、
- ツギカラツギエト、
- 次から次へと、
- 「ゴメンナサイマシ」
- 「ごめんなさいまし」と
- 「ゴメンナサイマシ」ッテ
- 「ごめんなさいまし」と
- ツズケテ
- 続けて
- ユーモンダカン、
- 言うものだから、
- シラネャー
- 知らない
- ヨソン
- よその
- モンワ、
- 者は、
- フイダサズニ
- 吹き出さずに
- イラレナーッタッチューコッダー。
- いられなかったということだ。
- コンヒモ
- この日も
-
-
- ソントーリデ、
- そのとおりで、
-
-
- アツマッテター
- 集まっていた
- ヒトタチワ、
- 人たちは、
- ハラー
- 腹(を)
- カケャーテ
- 抱えて
- ワラッターソーダ。
- 笑ったそうだ。
00
- 「マー、
- 「まあ、
- ヨー
- よく
- イラッシャイマシタネ。
- いらっしゃいましたね。
- ドーゾ
- どうぞ
- アガッテ
- あがって
- クダサイマシヨ」ッテ
- くださいましよ」と
- ザシーエ
- 座敷へ
- トーサレテ、
- 通されて、
- ゴッツォーン
- ご馳走に
- ナッテターダ。
- なっていた(の)だ。
- ナガー
- 長く
- スワルコトニワ
- 座ることには
- ナレテル
- 慣れている
- ナヌシドンモ、
- 名主さんも、
- アシガ
- 足が
- イター
- 痛く
- ナッテ、
- なって、
- ダンダン
- だんだん
- ガマン
- 我慢
- デキナー
- できなく
- ナッテ
- なって
- キターカン、
- 来たから、
- ソーット
- そおっと
- ベンジョエ
- 便所へ
- イグコトン
- 行くことに
- シターダ。
- した(の)だ。
- トコンガ、
- ところが、
- イテャーバーリカ、
- 痛いばかりか、
- カタッポーン
- 片方の
- アシガ
- 足が
- シビレテ
- 痺れて
- キテ、
- きて、
- タツベーッチュッテモ
- 立とうといっても
- ツマサイガ
- つま先が
- ダラット
- ダラッと
- サガッテ、
- 下がって、
- テンデ
- まったく
- タテナー
- 立てなく
- ナッチャッターダ。
- なってしまった(の)だ。
- ソンタメン、
- そのために、
- ヒョコント
- ヒョコンと
- ヒックリゲャーリソーン
- ひっくり返りそうに
- ナッテ、
- なって、
- オモワズ
- 思わず
- カタテー
- 片手(を)
- チーチャッターダッテ。
- 付いてしまった(の)だって。
- ショーガ
- 仕様が
- ネャーカン、
- ないから、
- フーガ
- 恰好が
- ワリーノオ
- 悪いのを
- ガマンシテ、
- がまんして、
- ヨツンベャーデ
- 四つん這いで
- イグコトン
- 行くことに
- シターダ。
- した(の)だ。
- ソー
- そう
- シット、
- すると、
- イッション
- 一緒に
- キター
- 来た
- ヨニンノ
- 四人の
- オトーモ、
- 男も、
- ナヌシドンノ
- 名主さんの
- マネー
- 真似(を)
- シテ、
- して、
- ヨツンベャーン
- 四つん這いに
- ナッテ
- なって
- ベンジョエ
- 便所へ
- ツズイテ
- 続いて
- イッターワケダ。
- 行ったわけだ。
- マタナ、
- またな、
- ナヌシドンワ
- 名主さんは
- アワテテターモンデ、
- 慌てていたもので、
- フンドシノ
- 褌の
- オタグリガ
- おたぐりが
- ハズレテンノニ
- 外れているのに
- キガ
- 気が
- チーテナーッタダー。
- 付いていなかった(の)だ。
- トコンガ、
- ところが、
- ツレン
- 連れの
- ヨニンワ
- 四人は
- ナヌシドンノ
- 名主さんの
- ヤッター
- した
- トーリニ、
- とおりに、
- オタグリマデ
- おたぐりまで
- ハズシテ
- 外して
- イッターダッテ。
- 行った(の)だって。
- ナヌシドンワ、
- 名主さんは、
- ツレン
- 連れの
- モンガ
- 者が
- アンデモ
- 何でも
- ジブンノ
- 自分の
- マネバーリ
- 真似ばかり
- スルモンデ
- するもので
- コマッタ
- 困った
- モンダート
- ものだと
- オモッテター
- 思っていた
- トコエ、
- ところへ、
- ベンジョマデ
- 便所まで
- チーテ
- 付いて
- キテワ
- きては
- テャーヘンダート
- 大変だと
- オモッテ、
- 思って、
- ベンジョン
- 便所の
- ナカサ
- 中に
- トビコンデ
- 飛び込んで
- トオ
- 戸を
- ギューット
- ぎゅうっと
- オセャーチマッターダ。
- 押さえてしまった(の)だ。
- ソンデ、
- それで、
- ナカカラ、
- 中から、
- 「シヨーチュー」ッテ
- 「使用中」と
- ユッター
- 言った
- トコッガ、
- ところが、
- ソトデ
- 外で
- ヨニンノ
- 四人の
- モンガ、
- 者が、
- 「シヨーチュー」
- 「使用中」
- 「シヨーチュー」・・・ッテ
- 「使用中」……と
- レンパツシテ
- 連発して
- ユッターモンダカン、
- 言ったものだから、
- コレー
- これ(を)
- ミテター
- 見ていた
- ヒトタチャー、
- 人たちは、
- ハラー
- 腹(を)
- カケャーテ
- 抱えて
- ワライコロゲターッチューコッダー。
- 笑い転げたということだ。
このページを組むに当たって、以下のサイトを参考にしました。CSSは若干修正してあります。
https://linguistics.stackexchange.com/questions/3/how-do-i-format-an-interlinear-gloss-for-html
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