LaTeX の手始め

LaTeX 文書作成作業の流れについて

  1. emacs などのテキストエディタでソースファイル(source file)を作成する。
    emacs filename.tex
  2. ソースファイルをコンパイル(LaTeXコード⇒DVI形式)する。
    platex filename.tex
  3. 出来上がったDVIファイルを閲覧する。
    xdvi filename.dvi
  4. プリンタで出力する。
    dvips filename.dvi | lp

具体的な作業例

  1. ソースファイルの作成。
    次のLaTeXソースファイルを emacs で作成してください(最後から2行目の****は各自の名前・学生番号をタイプすること)。
    ファイル名は neko.tex としましょう。 (LaTeXのソースファイルは、常に .tex で終わるファイル名にします。)
    % Time-stamp: <作成日の日付 作成者>
    %
    % 数式を含む文書のLaTeX による例
    % 
    %
    
    \documentclass{jsarticle}
    \begin{document}
    
    日本で漱石が「吾輩は猫である」を発表したころ,
    ドイツではAlbert Einsteinが特殊相対論を発表した。
    
    この理論によれば,エネルギー $E$ と質量 $m$ は
    \begin{equation}
      E = mc^{2}
    \end{equation}
    で関係づけられる。ここに $c$ は光速で,
    \begin{equation}
      c = 299{,}792{,}458 \, \mathrm{m/s}
    \end{equation}
    である。
    
    (この文章は****によってタイプされました。)
    
    \end{document}
    
    (TeX Wiki TeX 入門 より引用)
  2. コンパイル
    LaTeXソースファイルのコンパイルは platex というコマンドを用います。
    以下を実行すると、neko.texをコンパイルして、新たにneko.dviというファイルと、neko.aux, neko.logを作成します。
    .dvi で終わるファイルが DVI 形式ファイルと呼ばれ、文書の文字配置の情報を含んだファイルです。
    % platex neko.tex
    
    様々なメッセージが出力されると思いますが、これは処理の進行具合を表示しているものです。
    neko.dviが作成されたことを ls で確認しましょう。
    もし何らかの間違いが検出されたときは、LaTeXコンパイラは処理を中断して、今後の処理をどうするか尋ねます。
    その場合は x をタイプして強制終了してください。そしてemacsでソースファイルの間違いを修正し、再びコンパイルします。
  3. DVIファイルの閲覧
    DVIファイルの閲覧は xdviコマンドです。 以下の様にすれば、ディスプレイ上で作成した neko.dviを閲覧することができます。
    % xdvi neko.dvi
    
    うまく出力されましたか?出力結果が期待(仕様)どおりになれば、LaTeX文書作成は終了です
    もし、期待通りに出力されない場合はソースコードを修正するところからやり直して、期待通りになるまで繰り返すことになります。
  4. プリンタへの出力
    xdvi によって DVI ファイルの閲覧した結果、文章が完成したと判断できた場合は、それをプリンタで出力 することになります。
    まずdvipsコマンドでDVI形式ファイルをPS形式(プリンタに適応した形式)ファイルに変換し、 それをプリントアウトします。
    % dvips neko.dvi
    % lp neko.ps 
    

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