研究内容

対象とする物理

量子常誘電体における「温度の波動」(第二音波)のダイナミクスと,その生成・制御
・量子常誘電体における量子揺らぎの探求
・リラクサー強誘電体結晶における動的不均一性/フラクタルダイナミクスの解明
・ガラスの低エネルギー励起状態の分光的研究
・生体関連物質の精密分光
・固体における低周波数の揺らぎのダイナミクス
・固体・液体水素における量子揺らぎ(量子粘性)の解明


実験手法

・高分解能光散乱分光法(タンデム型ファブリー・ペロー干渉計←いわゆるサンダーコック分光器,高性能ノッチフィルターを組み込んだ顕微光散乱測定系.
レイリー・ブリルアン・ラマン散乱の同時測定を行う.)
・非線形レーザー分光法(過渡的熱格子分光,誘導ラマン分光,超高分解能誘導ブリルアン分光など)
・極低温下における分光実験(3He冷凍機,液体ヘリウム光学クライオスタットなどを使用)





サンダーコック分光器(中央)とU-1000ダブルモノクロメータ(左奥)



20kHzの分解能を持つ誘導ブリルアン散乱測定システム(現 光物性研究室 大野氏開発


無冷媒型3He光学クライオスタット(Oxford HelioxACV-OPT) 0.3K-300Kまでの分光実験が可能
HelioxACV-OPT

高速インパルシブ熱散乱(ISTS)実験系(中央奥:30ピコ秒Nd:YAGレーザー,中央手前:0.3K光学クライオスタット)

同じくISTS実験系(中央:6GHz高速デジタルオシロスコープ,右奥:アルゴンレーザー)


 同じくISTS実験系(サニャック干渉計を用いた光ヘテロダイン検出系,高速光検出器,右は液体ヘリウム連続フロー式クライオスタット)